米国アレス・マネジメント・コーポレーションの一部である日本GLP㈱は6月10日、大阪府大阪市において延床面積約2万1,000㎡の全館冷凍・冷蔵マルチテナント型物流施設「GLP南港Ⅱ」を着工し、起工式を執り行ったと発表した。同施設は、収容能力約2.5万トンの保管型施設として2026年12月に竣工する予定。

「GLP南港Ⅱ」外観イメージ

「GLP南港Ⅱ」が位置する南港エリアは、冷凍・冷蔵倉庫の集積地であるほか、統合型リゾートの誘致や研究開発・ビジネス創造・にぎわい創出等、国際的な交易・交流を促進するビジネス交流拠点の形成を目指す大阪湾岸部に近接している。同施設は、主要高速道路や幹線道路にも至近なことから、大阪都市圏はもとより、兵庫、京都、奈良をはじめとした関西エリアへの配送にも優れているほか、東南アジア・中国航路が充実する大阪湾岸コンテナターミナルへのアクセスが良好で、生鮮・冷凍品の輸出入に不可欠な動物検疫の検査を庫内で受けられる立地のため、輸入・通関・検疫・流通加工・配送といった一連の業務を1つの施設で完結できる希少な冷凍・冷蔵物流施設としている。

地上5階建てで、最大2テナントが入居可能な全館冷凍・冷蔵マルチテナント型物流施設。2階から4階の冷凍庫エリアは有効天井高を6.0m確保することで、パレット積載率の向上による保管量の増加が可能。また、床荷重は2.0t/㎡とし、保管効率を向上させる移動ラックの設置にも対応が可能であり、顧客企業の効率的な荷物の保管を実現する。さらに、従業員の身体的な負荷を軽減するため、2階から4階の各階に採暖室を設置するほか、リフレッシュスペースも完備し、働きやすい就労環境を提供する。

●施設の特長
①地上5階建てで最大2テナントが入居可能な全館冷凍・冷蔵マルチテナント型物流施設。
②2階から4階の冷凍庫エリアは有効天井高を6.0m確保することで、パレット積載率の向上による保管量の増加が可能。また、床荷重は 2.0t/㎡とし、保管効率を向上させる移動ラックの設置にも対応が可能。さらに、40ftコンテナが接車できる平面計画を採用することで、高い物流効率を実現。
③1階荷捌きエリアには断熱材を標準装備し、将来的な冷凍・冷蔵設備の後付けにも対応可能な設計。また、1階低温庫には-25℃の冷蔵庫を増設できる床防熱対応、冷却設備スペース、将来用除湿器スペース等も確保。
④移動ラックの後付けを見据えた電源装置への接続ルートを確保することで、顧客企業のスムーズな物流オペレーションをサポート。
⑤従業員の身体的な負荷を軽減するため、2階から4階の各階に採暖室を設置。
⑥利用者の快適性を考慮し、グリーンや木材を取り入れたインテリアデザインを採用。5階にはリフレッシュスペースを設け、木調・暖色を基調としたリラックスできる空間を提供し、さらに海側窓からは野鳥園の緑地を眺望可能。

「GLP南港Ⅰ」・「GLP南港Ⅱ」周辺図

●施設概要
施設名:「GLP南港Ⅱ」
所在地:大阪府大阪市住之江区南港北3-8-2
敷地面積:約7,000㎡
延床面積:約2万1,000㎡
収容能力:約2万5,000t
構造:地上5階建て(1-4階:倉庫、5階:事務所)、耐震S造
着工:2025年6月
竣工:2026年12月(予定)
認証取得:CASBEE認証(Aランク以上)(予定)