三井不動産㈱とENEOS不動産㈱は3月3日、神奈川県横浜市で開発を進めていた「三井不動産ロジスティクスパーク横浜新子安(MFLP横浜新子安)」が2月28日に竣工したことを明らかにした。

(1)立地および施設スペック
「MFLP横浜新子安」は、首都高速神奈川1号横羽線、5号大黒線、7号横浜北線の生麦ランプ入口に近接し、産業道路や国道15号(第一京浜)へのアクセスも可能。東京都心まで1時間配送が可能で、神奈川県内陸部等の人口集積地域にもアクセスが良く、広域配送にも適している。また、京浜急行電鉄本線生麦駅から徒歩13分と公共交通機関による通勤利便性が高く、入居企業の人材確保においても優位性のある立地としている。


各階トラックバースは、45ftコンテナ車両に対応し、バースプラットフォームの片持ちスラブを撤去することでロングウィング車の接車が可能。1F倉庫・バースの積載荷重を2.0t/㎡とし、様々な保管ニーズに対応するほか、72時間対応の非常用発電の取り入れ、地震エネルギー吸収能力の高い「アンボンドブレース」(※)の採用、重要設備機器を想定浸水レベルよりも高い位置に設置する等BCP対応も充実している。
※「アンボンドブレース」は芯材となる中心鋼材(鋼鈑)とモルタルの間に特殊な緩衝材(アンボンド材)を用いた座屈拘束ブレースで、日鉄エンジニアリング㈱の登録商標。
(2)太陽光発電と大型蓄電池を組み合わせた「スマートエネルギー倉庫」
屋上に設置された約2,000kWの太陽光パネルを有効活用するため、約2,600kWhの容量の大型蓄電池を導入している。さらに、三菱重工エンジン&ターボチャージャ㈱の制御システムマイクログリッドコントローラ「COORDY」を実装し、系統電力・太陽光発電・蓄電池の3種類の電源を最適制御することで、約40%の二酸化炭素削減が見込まれている。これらの取り組みにより、最高ランクのZEB認証およびCASBEE横浜Aランクを取得し、DBJ Green Building 5つ星を取得予定としている。
また、「COORDY」は複数電源の最適制御機能だけではなく、停電時等系統電力が限られている際の自立型電力供給制御にも優れている。



●施設概要
施設名称:三井不動産ロジスティクスパーク横浜新子安(MFLP横浜新子安)
所在:神奈川県横浜市鶴見区生麦1丁目18番
敷地面積:6万189.44㎡
延床面積:13万6,717.67㎡
規模・構造:5階建て・ダブルランプ・S造
設計者・施工者:日鉄エンジニアリング㈱
竣工:2025年2月28日