日本GLP㈱は2月4日、千葉県習志野市で延床面積約13万㎡のマルチテナント型物流施設「GLP習志野Ⅱ」の再開発プロジェクトの起工式を執り行った。「GLP習志野Ⅱ」は2026年12月に竣工を予定している。

「GLP習志野Ⅱ」は1991年にアパレル企業が自社利用を目的に建設した施設で、2013年にGLPグループのGLP投資法人が取得した。「GLP習志野Ⅱ」は、関東圏でも有数の物流適地に立地しているものの、多額の修繕費の発生懸念や、特定の業態専用の仕様となっていることから、収益力の低下懸念が生じていた。
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そこで日本GLPの開発ノウハウを活用した同再開発プロジェクトを通じて、環境性能と汎用性の高い最先端物流施設への建て替えを行い、「GLP習志野Ⅱ」の収益力を最大化し、物件のバリューアップを図る。
「GLP習志野Ⅱ」は地上5階建てのマルチテナント型施設で、各階アクセスが可能なダブルランプウェイを備え、入居企業の効率的な輸配送をサポートする。さらに、全館に空調設備を導入し、コンビニエンスストアやラウンジを整備する予定としており、働く方々の満足度を向上させ、就労環境のバリューアップも目指す。
また、ソフト面においては、入居後に日本GLPの「GLPコンシェルジュサービス」を利用することが可能。日本GLPが全国約180棟の物流施設の運営・開発を通して培ったネットワークを活用し、賃借、人材確保、輸配送コストの削減等、多岐にわたる物流の課題を解決するため、各種ニーズに応じて日本GLPならではのきめ細やかなサポートと提案を行う。
●「GLP習志野Ⅱ」の立地
・東京都心部まで30km圏内の場所に位置し、京葉道路・花輪ICから約5km、東関東自動車道・谷津船橋ICから約4km、首都高速湾岸線・高谷JCTから約10kmと3路線の高速道路にも近接した関東圏でも有数の物流適地に立地し、広域配送拠点として優れた立地。
・周辺には物流関連会社が多くあり、周辺企業との連携によるサプライチェーンの効率化が図れる環境。
●「GLP習志野Ⅱ」の特長
・地上5階建てのマルチテナント型施設で、最大15社が入居可能。
・各階アクセスが可能なダブルランプウェイを備えており、入居企業の効率的な輸配送をサポート。
・有効天井高は約5.5m、床荷重は1.5t/㎡として様々な荷種に対応できる汎用性の高い設計。
・特別高圧受電採用により2回線供給となるため、信頼性の高い電力供給を実現するほか、マテハン設備等の電力消費の大きい設備導入への対応力が高く、省人化にも寄与。
・免震構造の採用、車路の液状化対策・地盤のかさ上げ等による高潮対策の実施によりBCP性能を向上。
・全館空調設備を導入し、1階にコンビニエンスストア、2階にはラウンジを整備予定であり、働く人々の満足度を向上させ、従業員の就労環境のバリューアップも同時に企図。
・ラウンジには茜浜の緑道と海に臨む開放的な窓を取り入れ、ウェルネスに配慮した施設環境を整備。
・最寄り駅であるJR京葉線新習志野駅からシャトルバスの運行を予定しているほか、乗用車駐車場約300台分の設置も予定しており、従業員の方々の通勤の利便性を確保。


●施設概要
施設名:「GLP習志野Ⅱ」
所在地:千葉県習志野市茜浜3丁目34番3号
敷地面積:約5万5,000㎡
延床面積:約13万㎡
構造:地上5階建て、免震構造
着工:2025年2月
竣工:2026年12月(予定)
認証取得:CASBEE認証(予定)、ZEB認証(予定)