プロロジスは2月4日、茨城県古河市においてHAZMAT倉庫(※)10棟からなる物流施設「プロロジスパーク古河7」の起工式を執り行ったと発表した。
.jpg)
「プロロジスパーク古河7」は、様々な用途で利用できるマルチパーパス型ロジスティクスパークとしてプロロジスが開発を進めている「プロロジス古河プロジェクト フェーズ2」のエリア(総敷地面積約17万7,000㎡)内に開発する。2026年2月竣工予定となっている。
起工式には、設計・施工を担当する三和建設㈱ 執行役員の川口秀夫氏をはじめとする関係者、プロロジスからは代表取締役会長 兼 CEOの山田御酒氏らが参列し、工事の無事と事業の発展を祈願した。
マルチパーパス型ロジスティクスパーク「プロロジス古河プロジェクト フェーズ2」では、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河4」が稼働中で、2024年12月にはHAZMAT倉庫8棟からなる「プロロジスパーク古河6」が竣工した。

「プロロジスパーク古河7」の開発で、同地のHAZMAT倉庫は19棟となるほか、先行して開発した隣地の「プロロジス 古河プロジェクト フェーズ1」では、10棟のHAZMAT倉庫が稼働中。物流不動産プロバイダーが、複数棟からなるマルチテナント型のHAZMAT倉庫群を開発するのは極めて珍しい試みとしている。
開発の背景は、HAZMAT倉庫の供給不足に加えて、ドライ倉庫(普通品を保管する常温倉庫)とHAZMAT倉庫の一体運用ニーズが高い点が挙げられる。危険品の対象商品は年々増加してきており、危険品を扱う企業の法令順守意識も高まっており、賃貸型HAZMAT倉庫のニーズ増加に対して供給が追い付いていないのが現状。中でも、効率的な運用が可能となるドライ倉庫とHAZMAT倉庫が近接した物流拠点はさらに供給不足であり、希少性が高い状況としている。
「プロロジス 古河プロジェクト フェーズ2」では、㈱丸和運輸機関とプロロジスが2024年9月に「プロロジスパーク古河4」の一部と「プロロジスパーク古河6」全棟について賃貸契約を締結している。同社は、普通品と危険品を同じ敷地内で一体運用できる利便性を高く評価し、両施設への入居を決定した。
「プロロジスパーク古河7」および「プロロジスパーク古河4」の残区画について、引き続き入居企業を募集している。
●「プロロジスパーク古河7」開発地
開発地は、関東地方のほぼ中央に位置する北利根工業団地内に立地し、国道・高速道路を利用して東西南北の主要都市・港・空港まで約1時間で到達可能。圏央道・五霞ICおよび境古河ICからは約10分で、関東全域のみならず、東北方面や関西方面へのアクセスもスムーズ。さらに、自動車30分圏内にはJR宇都宮線沿線の住宅地がある等、雇用にも有利な地域といえる。
●「プロロジスパーク古河7」計画概要
「プロロジスパーク古河7」は約6,800坪(約2万2,500㎡)の敷地に、HAZMAT倉庫10棟からなる延床面積約3,400坪(約1万1,500㎡)の物流施設として開発される。
施設には泡消火設備を装備し、コンプライアンス順守の観点から安全な保管場所の需要が急増しているリチウムイオンバッテリや化粧品、アルコール類等の保管にも対応可能。さらに、奥行5mの庇も備えており、雨天時の荷降ろし作業もスムーズに進めることができる。HAZMAT倉庫の開発・運営に約15年のノウハウがあるプロロジスは、様々な方法で危険品保管ニーズに対応してきた実績があり、「プロロジスパーク古河7」の開発により、多様な業種・用途の物流需要に応える。
●「プロロジスパーク古河7」施設計画概要
名称:プロロジスパーク古河7
開発地:茨城県古河市北利根
敷地面積:約2万2,500㎡(約6,800坪)
計画延床面積:約1万1,500㎡(約3,400坪)※HAZMAT倉庫棟 10棟合計
構造:地上1階建て、鉄骨造
着工:2025年2月
竣工:2026年2月
●「プロロジス古河プロジェクト フェーズ2」物流施設一覧
「プロロジスパーク古河4」:マルチテナント型物流施設/運営中・入居募集中
「プロロジスパーク古河5」:BTS型物流施設(特定企業専用)/運営中
「プロロジスパーク古河6」:マルチテナント型HAZMAT倉庫/運営中
「プロロジスパーク古河7」:マルチテナント型HAZMAT倉庫/2026年2月竣工予定・入居募集中
「プロロジスパーク古河8」:計画中
「プロロジス古河プロジェクト フェーズ2」は、様々な用途で利用できるマルチパーパス型ロジスティクスパークとして開発を進めており、5つの物流施設を開発・運営・計画中。なお、同地の北東隣では、「プロロジス古河プロジェクト フェーズ1」として、合計約10万6,000㎡のエリアに3つのBTS型物流施設「プロロジスパーク古河1・2・3」が稼働中。
※HAZMAT倉庫:HAZMATとは、「hazardous material(危険品)」を省略した言葉。法律によって危険品と指定されたものを保管する施設をHAZMAT倉庫という。HAZMAT倉庫は建築基準法や消防法といった法律により、危険品の指定数量や保管する建物の構造、人員体制等が厳しく定められており、建設するには消防との事前協議および許可申請も必要になる。