三井不動産㈱と伊藤忠商事㈱は8月6日、物流不動産分野における協業に関する契約を締結した。
両社はそれぞれがスポンサーを務める三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(MFLP)とアドバンス・ロジスティクス投資法人(ADL)との合併(※1)に伴い、スポンサー間の協力関係を構築の上、物流およびインダストリアル不動産(※2)を中心とした不動産開発を共同で推進していくとしている。
近年、物流業務を専門的に請け負う3PL事業は拡大し、Eコマース需要も継続して高水準で推移しているほか、製造業や小売業等をはじめ、あらゆる事業分野において物流業務効率化・サプライチェーンの再構築を目指す動きも活発化しており、先進的物流施設の需要は今後も堅調に伸びていくものとみている。
これまで三井不動産は、国内随一の不動産デベロッパーとして、「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)」(※3)を旗艦ブランドとして、国内外で多様な物流施設開発を手がけるほか、物流におけるDX活用やイノベーション推進に取り組んできた。伊藤忠商事は総合商社ならではの幅広い商流および物流ネットワークを活用し、「アイミッションズパーク(IMP)」(※4)を旗艦ブランドとして国内で数多くのマルチテナント型物流施設やBTS型物流施設(特定顧客専用物流施設)の開発に取り組んできた。
今回、両社は合併後のMFLPのスポンサーとして、両社の強みを掛け合わせ、物流不動産をはじめ工場やデータセンター等のインダストリアル不動産分野においてさらなる協業の実現に取り組んでいくとしている。
※1:投資法人同士の合併について
https://www.mflp-r.co.jp/ja/ir/merger.html
※2:インダストリアル不動産:工場、データセンター、R&D施設等の不動産の総称
※3:三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)
https://mflp.mitsuifudosan.co.jp/
※4:アイミッションズパーク(IMP)
https://imissionspark.com/
●各種契約について
・MFLPとADLは、合併契約を締結(※1)。
・MFLPの資産運用業務を受託する三井不動産ロジスティクスリートマネジメント㈱(MFLM)は、ADLの資産運用業務を受託する伊藤忠リート・マネジメント㈱(IRM)と吸収分割契約を締結。
・IRMは、三井不動産と株主間契約を締結。
・MFLPとADLの合併は、MFLPの投資主総会(2024年9月30日予定)およびADLの投資主総会(同10月10日予定)における承認をもって効力発生(同11月1日予定)。