SGHグループで不動産の賃貸・管理・開発事業を展開するSGリアルティ㈱は1月22日、東京都江東区で「(仮称)SGリアルティ新砂」を着工した。竣工は2025年7月末を予定している。

主要テナントとして、 関東エリアにおける中継機能強化と輸送ネットワークのさらなる効率化の推進を目的に佐川急便㈱の「東京中継センター(仮)」が入居する予定。(稼働予定2026年2月)

「(仮称)SGリアルティ新砂」完成イメージ

●(仮称)SGリアルティ新砂の施設スペック
①車両待機場の整備
1階に大型車待機場、6階および屋上に大型車待機場兼駐車所を確保。これにより、入庫待ちの車両のスムーズな出入りを可能とし、近隣地域における交通環境への影響を緩和する。

②環境に配慮した施設開発
施設屋根面等に自家消費型太陽光発電設備を設置し、再生可能エネルギーの活用による持続可能な社会の実現に貢献。さらに、地域に緑豊かな景観を創出するため、地表面だけでなく壁面緑化を施す。これらの取り組みにより、BELS(※1)やCASBEE(※2)等の第三者機関による環境認証制度の評価取得を予定している。

③快適なオフィス空間
利用者や従業員に快適な空間を提供するため、施設内のインテリアにはあたたかみのある天然木材を活用するほか、施設6階には景観テラスを設置する。

④災害対策を備えた設備
停電となった場合でも、施設全体を72時間にわたり稼働可能にする非常用発電設備を設置し、有事の際に迅速にトイレ機能を確保するためのマンホールトイレを整備する等、事業継続性のある施設。また、地震発生時の被害軽減を目的とした緊急地震速報を導入し、アラートの作動によって即座に従業員や利用者に知らせることが可能。

※1:BELSはBuilding Housing Energy efficiency Labeling System の略称で、国土交通省が制定したガイドラインに基づき、(一社)住宅性能評価・表示協会が定めた建築物の省エネルギー性能等を評価し、消費者にわかりやすく表示を行う制度。空調機や照明器具等のエネルギー性能に応じて5段階の星(★)で評価・認証される。
 
※2:CASBEEは2001年に国土交通省主導のもと開発されたシステム。エネルギー性能だけでなく資源循環や室内環境等も含めた総合的な環境性能をCランク(劣っている)から、B-、B+、A、S(大変優れている)の5段階で評価される。

●施設概要
施設名称:(仮称)SGリアルティ新砂
所在地:東京都江東区
交通:首都高速湾岸線新木場ICから約3.3km
首都高速9号線枝川ICから約2.8km
東京メトロ東西線南砂町駅から徒歩2分
敷地面積:3万3,457.24㎡ (1万120.81坪)
延床面積:8万6,768.49㎡ (2万6,247.46坪)
構造・規模:鉄骨造・地上7階建
設計・施工:㈱フジタ
着工:2024年1月22日
竣工:2025年7月末予定