三井不動産㈱は、「MITSUI FUDOSAN (ASIA) MALAYSIA SDN. BHD.」(マレーシア三井不動産)を通じて、現地大手物流会社のPKT LOGISTICS GROUP SDN. BHD.(PKT社)と共同事業契約書を締結し、マレーシア・ケダ州クリムにおける物流施設事業「クリムロジスティクスハブ」(延床面積約3万6,000㎡(うち第1期約2万2,000㎡、第2期約1万4,000㎡(予定))への参画を決定したと発表した。

なお、同事業はPKT社とマレーシア三井不動産との合弁会社「KULIM LOGISTICS HUB SDN. BHD. (クリムロジスティクスハブ)」を通じて推進する。同事業は三井不動グループ初のマレーシアにおける物流施設事業となる。

「クリムロジスティクスハブ」外観CG(奥:第1期 手前:第2期)

マレーシアは人口・経済規模の拡大が続いているほか、貿易額もタイと並ぶ高い水準にある等、今後の物流施設の需要拡大が見込まれる、同社が物流施設事業を展開するにあたり非常に有望な市場としている。

同事業の共同事業者である現地大手物流会社PKT社は、マレーシアにおいて幅広い顧客層を有し、物流施設開発でも多数の実績を持つ。三井不動産グループはこれまで国内外で培ってきた物流施設開発のノウハウを最大限に活かし、PKT社と共同で同事業を推進していくとしている。

同事業はペナン港およびペナン国際空港へのアクセスが良好なバターワース・クリム高速道路沿いに所在し、半導体を中心とした電気・電子産業の工場が集積する「クリムハイテクパーク」や自動車関連工場等に近接した立地での物流施設事業。そうした立地特性やテナント候補企業の需要に合わせた開発を検討、推進していくほか、同施設敷地内には、マレーシア国内の物流施設としては珍しいカフェテリアやスポーツジムなど従業員向けの利便施設も設置予定としている。

マレーシア(マレー半島部)広域図

事業地周辺図
現在の様子(2023年8月現在)

●計画概要(予定)
名称:クリムロジスティクスハブ
所在地:マレーシア ケダ州クリム
交通:ペナン港から約35km(車で約40分)、ペナン国際空港から約50km(車で約1時間)
敷地面積:約6万2,500㎡
棟数・構造:第1期1棟・平屋建て・鉄骨造、第2期未定
延床面積:約3万6,000 ㎡(第1期約2万2,000㎡、第2期約1万4,000㎡(予定))
スケジュール(予定):第1期2023年9月建物竣工(満床稼働)、第2期2024年以降本体工事着工