大和ハウスグループの大和物流㈱は5月31日、愛知県一宮市で物流施設「一宮物流センター」を竣工し、6月1日より稼働を開始した。

一宮物流センター

近年、中部エリアでは高速道路網の整備が進んだことで、物流施設の開発が相次いでいる。同社は愛知県を中心に中部エリアの物流基盤強化を図っており、これまで県内で11か所の物流施設(※1)を運営してきたが、今後のさらなる物流需要の増加に対応していくため、「一宮物流センター」を開発した(※2)。

同センター開設により、愛知県内の12拠点合計で17万6,582.31㎡(5万3,416.15坪)の総延床面積となる。交通利便性と充実した施設仕様を活かし、中部エリアに拠点を置くメーカーや流通業者向けの3PL拠点として同社が運営していく。

※1:賃貸用物流施設を含む。2022年3月末現在。
※2:同センターの開設に伴い、旧「一宮物流センター」は名称を「一宮三ツ井物流センター」に変更した。

●「一宮物流センター」の特長
(1)名古屋への市内配送と広域輸送を両立する物流適地
本センターは、名古屋高速 16 号一宮線「西春インターチェンジ」から約 1.5km、名古屋
第二環状自動車道「清洲東インターチェンジ」から約 4km に位置し、名古屋市内へも 30
分圏内と、配送拠点として最適な立地です。
また、「一宮インターチェンジ」から約 2.4 km と名神高速道路へのアクセスにも優れ、
中部エリアのみならず、東西広域への交通利便性も高い物流適地にあります。

地図

(2)効率的な入出庫を実現する施設仕様
本センターは、低床式ホームで、建材や機械などの重量物の取扱いにも対応可能な床荷
重 2.0t/㎡の仕様を採用しています。
3層の倉庫内では、トラックバース※4直結の貨物用エレベーターと垂直搬送機を活用し、
効率的な荷役業務を行っていきます。
※4 荷物の積卸しをするためにトラックを接車するスペース

トラックバース
倉庫内観(1F)

●施設概要
名称:大和物流㈱「一宮物流センター」
所在地:愛知県一宮市丹陽町五日市場字天上7番地
敷地面積:1万1,272.62㎡(約3,409.97坪)
延床面積:1万7,437.13㎡(約5,274.73坪)
構造・規模:鉄骨造、地上3階建て、低床式
床荷重:各階2.0t/㎡
搬送設備:貨物用エレベータ2基(3.6t:1基、4.5t:1基)、垂直搬送機2基(1.5t)
環境対応:全館LED照明導入、ソーラーパネル敷設 ※2023年8月頃発電開始予定(年間予定発電量:約69万kWh)
アクセス:名古屋高速16号一宮線・西春ICから約1.5km、名神高速道路・一宮ICから約2.4km、名古屋第二環状自動車道・清洲東ICから約4.0km
最寄り駅:JR東海道本線・稲沢駅から約2.7㎞
着工:2021年6月1日
竣工:2022年5月31日
稼働:2022年6月1日
施主:大和物流㈱
設計・施工:大和ハウス工業㈱
運営:大和物流㈱
URL:https://www.daiwabutsuryu.co.jp/center/ichinomiya-tanyocho