トヨタ輸送㈱、NIPPON EXPRESSホールディングス㈱(NXHD)、日本貨物鉄道㈱(JR貨物)、名古屋臨海鉄道㈱の4社は、NXグループの日本通運㈱と共に、東北線が長期間不通となる事態を想定した事業継続計画(BCP)訓練の一環として、自動車関連部品を輸送する専用列車による日本海縦貫線経由の迂回運転トライアルを実施したと発表した。
近年、自然災害による鉄道インフラへの影響が懸念されるなか、主要な輸送ルートが長期間利用できなくなった場合にも、代替ルートへ円滑に切り替えられる体制を平時から整えておくことが重要。東北線が長期間不通となった場合、自動車関連部品の輸送を継続するためには、日本海縦貫線を経由するルートが実際に運行可能かを確認するほか、列車の運行計画、発着地でのオペレーション、関係各社の連携手順等を事前に検証する必要がある。そこで4社は、災害発生後の対応を円滑にするためのBCP訓練として、日本海縦貫線を経由する迂回運転トライアルを初めて実施した。机上の検討にとどまらず、専用列車を実際に運転することで、代替輸送での実効性と運用上の課題を確認した。

●実施内容
日程:2026年10月10日~12日
輸送区間・編成:
・名古屋臨海鉄道線 名古屋南貨物駅 → 東北線 盛岡貨物ターミナル駅
貨車20両、31ftコンテナ40個
・東北線 盛岡貨物ターミナル駅 → 名古屋臨海鉄道線 名古屋南貨物駅
貨車20両、31ftコンテナ40個




●トライアルで確認した点
今回のトライアルでは、名古屋臨海鉄道線 名古屋南貨物駅と東北線 盛岡貨物ターミナル駅間で、往復それぞれ貨車20両・31ftコンテナ40個の輸送を実施した。実地検証を通じて、迂回輸送の成立条件、通常ルートと比較した所要時間、貨物の品質確認、関係各社間の連絡手順等を確認した。その結果、日本海縦貫線を活用した迂回輸送スキームの有効性を確認するほか、迂回輸送を開始するまでに必要な調整事項を明確にすることができたとしている。4社は、今回のトライアルで得られた知見を各社のBCPに反映するほか、災害時に代替輸送へ切り替える際の手配・連絡手順を整理する。さらに、関係各社との連携を深め、必要に応じて追加の訓練・検証を実施していく。

