三井倉庫ホールディングス㈱は8月31日、三井倉庫ロジスティクス㈱と㈱T2が㈱日立産機システムの空気圧縮機やサービス部品を自動運転トラックで輸送する実証を2026年6月から8月の期間にかけて関東ー関西の高速道路一部区間で実施したと発表した。今後、同実証で得られた結果を踏まえて自動運転トラックを活用した定期輸送に向けて継続的な検討を進める。

三井倉庫ロジスティクスとT2は、物流業界における人手不足等の社会課題解決に向けて、2023年に資本業務提携して以降、T2が2027年度以降に開始を目指すレベル4(※1)自動運転トラックの幹線輸送を見据えたオペレーションの構築について、両社で検討を進めてきた。2025年には、レベル4に向けてT2が開発したレベル2(※2)自動運転トラックを用いて三井倉庫ロジスティクスの顧客の荷物を運ぶ実証を経て、同年7月からT2が実証を経た企業に定期的な輸送を提供する商用運行(※3)に三井倉庫ロジスティクスが参画している。
今回、こうした両社による取り組みの新たな展開として、日立グループで産業向けプロダクトやサービスを提供する日立産機と、自動運転トラックの活用による物流効率化や持続可能な物流ネットワークの実現可能性を検証するため、同社の空気圧縮機やサービス部品を輸送する実証を実施した。同実証は自動運転トラックによる産業機械輸送の先行事例として3社共同で取り組んだもの。
●実証実験概要
期間:2026年6月22日、7月21日、8月17日の計3回
区間:日立産機の相模事業所(神奈川県綾瀬市)からグローバル部品センター尼崎(兵庫県尼崎市)、関西物流センター(大阪市)までの約456km(レベル2自動運転(※4)区間:東名高速道路・綾瀬スマートICー名神高速道路・尼崎ICの約450km)
役割
・日立産機:拠点・運行ルートの選定、実証貨物の手配
・三井倉庫ロジスティクス:自動運転トラックの効率的なオペレーション構築の検討
・T2:自動運転トラックの提供、走行データの収集・分析、技術検証
積載物:空気圧縮機、サービス部品
検証内容
・自動運転を組み込んだ運行オペレーションの有効性
・走行ルートおよびリードタイムの妥当性
・「トランスゲート」の活用を念頭においた高効率輸送オペレーションの可能性検証
同実証では、レベル4を見据えてT2が神奈川県綾瀬市の東名高速道路・綾瀬スマートIC付近に設けた無人運転(高速道路)と有人運転(ICと顧客の各物流拠点までを結ぶ一般道)を切り替えるためにドライバーがトラックに乗降する切替拠点「トランスゲート綾瀬」(※5)の将来的な活用を視野にトランスゲート綾瀬から約1.7kmの位置にある日立産機の相模事業所を出発地に設定した。トランスゲートに近い施設を出発地に設定することで、有人運転区間が短くなり、ドライバーや車両の割り当てが効率化し、往復運行等の組み合わせもスムーズになる。このように、同実証ではレベル4を見据えた高効率な輸送オペレーションの可能性も検証した。


※1:特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態
※2:ドライバーの監視のもとに行われる特定条件下での高機能自動運転
※3:関連ニュースリリース:https://t2.auto/news/2025/0701.pdf
※4:安全確保が必要な状況等ではドライバーが一時的に運転操作
※5:関連ニュースリリース:https://t2.auto/news/2026/0424.pdf
三井倉庫ロジスティクスとT2の取り組みを紹介するnote記事:https://note.com/t2_auto/n/n3f8e11d6f831

