全日本空輸㈱(ANA)と㈱ANA Cargo、芙蓉総合リース㈱、㈱eve autonomyは2月19日より、4社が共同で提供する自動運転レベル4(※1)の自動搬送サービス「eve auto ReFine」の実運用を成田空港で開始した。

成田国際空港貨物上屋間のレベル4自動搬送サービス

ANA最大規模の貨物上屋「ANA Cargo Base+」内第7貨物ビル・第8貨物ビル間で自動搬送を導入する。国内空港のエアラインの貨物上屋において、自動運転レベル4の貨物自動搬送が導入されるのは国内初となる。

「eve auto ReFine」を活用し、貨物上屋間のフォークリフトによる貨物搬送業務を自動化することで、業務の省人化を実現する。2025年8月に実施した1か月間の実証実験において、1時間あたり最大24スキッド(※2)分(≒4,800kg)の搬送が可能であり、1日2時間程度の作業量の省人効果があることを確認できた。成田空港への1台の導入をはじめとし、今後は羽田空港への展開も視野に入れつつ、需要に応じた台数の増車も検討していくとしている。

※1:特定条件下における完全自動運転。特定条件下においてシステムが全ての運転タスクを実施
※2:貨物を輸送・保管をするためのパレットの一種(下駄状の荷役台)

●自動搬送の概要
場所:成田空港
搬送ルート:
・(片道約300m)第8貨物ビルの輸入貨物解体エリアから、第7貨物ビルの国際宅配便引き渡しエリアまでの往復ルートを走行する。(片道約300m)
・搬送時間は搭降載を含めて往復約10分、1時間あたり最大24スキッドの搬送が可能。 第8貨物ビル 第7貨物ビル

搬送ルート1
搬送ルート2

車両:ヤマハ発動機製eve auto「FG-01」
最大速度:自動運転時10km/h、手動運転時19km/h
最大牽引重量:1,500kg(うち、車両への積載可能重量300kg)
自動運転機能:自動運転レベル4(自律移動、交差点横断・右左折、障害物検出による一時停止)
安全機能:レーザセンサによる障害物検出と停止、バンパセンサ、緊急停止スイッチ

●「eve auto ReFine」概要

eve auto ReFine概要1

eve auto ReFine概要2

ANAグループでは、これまでも空港業務の持続的な発展に向け、自動運転トーイングトラクタの導入等、業務の省人化や効率化を行ってきた。ANAとANA Cargoは、同サービスの活用や自動搬送車(AGV)の導入等を通じて、スマートな空港貨物上屋オペレーションを実現することでさらなる品質向上を図り、航空物流に新しい価値を創造し続けていくとしている。

また、芙蓉リースとeve autonomyは、今後も航空貨物業界におけるさらなる省人化、効率化を目指し、同サービスの空港制限区域(※3)内での活用も見据え、サービスレベルの向上に向けて取り組むほか、物流業界全体の課題でもある人手不足の解消に向け、業務の省人化や生産性向上に資する取り組みを推進していくとしている。

※3:航空機の安全な運航と空港保安のため、立ち入りが厳しく制限されたエリアのこと。今回、同サービスを導入した第7貨物ビルおよび第8貨物ビルは制限区域外の施設。