ホームセンター「ムサシ」「ビバホーム」を運営するアークランズ㈱は2月11日より、㈱カインズと共同で、物流人手不足の深刻化や時間外労働上限規制への対応を背景に安定供給と物流効率化の両立を目指す取り組みの一環として、近畿・東海地方の一部地域で店舗共同配送を開始した。

共同配送イメージ

今回の共同配送では、復路の相互活用により輸送のムダを削減し、物流効率を高めることでトラックドライバー不足の緩和とCO2排出量の削減を目指す。

両社は物流人手不足の深刻化や時間外労働上限規制への対応を背景に、「必要な商品を、必要なときに、確実にお届けする」ことと「物流の効率化」を両立させることを目的に、2025年3月にサプライチェーン改革に向けた協議を開始した。協議では輸送効率の向上に加えて、供給の強靭性(レジリエンス)や環境負荷低減も視野に、拠点間の役割分担、輸配送ネットワーク、運用を支える連携体制のあり方について検討を進めている。

両社のコア事業であるホームセンター事業では、業態特性として顧客の暮らしや現場の困りごとに寄り添う品揃えと供給を優先するほど、納品頻度の増加が進み、物流は構造的に非効率になりやすい側面がある。そうした状況を踏まえて、“お客さま起点”の考え方を揺るがすことなく安定供給を維持していくためには、個社単位の最適化にとどまらず、業界や競合の垣根を越えて物流課題に向き合い、社会インフラとしての物流を共に強くしていくことが重要としている。

●共同配送の内容
概要:両社はこれまで各社の物流センターから自社店舗へ納品した後、復路は空車のまま各社の物流センターへ戻る運用としていた。今後は、各社の店舗への納品後に協業先の物流センターで荷物を積載し、協業先の店舗へ納品した上で自社の物流センターに戻る運用へ切り替え、復路の相互活用によるムダの少ない輸送を図る。なお、本件の輸配送は佐川急便㈱と高末㈱に委託している。
開始日:2026年2月11日(水)
配送地域:京都府、兵庫県、三重県、愛知県
運行回数:312運行/年
削減CO2排出量:約34.1t/年(見込み)