NIPPON EXPRESSホールディングス㈱(NXHD)とCuebus㈱は1月8日、両社連携し、NXグループの日本通運㈱の仙台卸町物流センターにおいて、Cuebusが提供する二階層構造を採用した次世代ロボット倉庫システム「CUEBUS 75Lモデル」の実証を、2025年12月19日より開始したことを明らかにした。

二階層構造CUEBUS 75Lモデル

●導入の背景と目的
日本通運の仙台卸町物流センターでは、EC市場の拡大に伴い多品種・小口配送への対応力が求められる中、仕分け作業の工程削減による業務効率化が喫緊の課題となっていた。特に、同センターはプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスのEC向け商品を取り扱っており、シーズン中の注文増加にも柔軟かつスピーディに対応できる体制の構築が不可欠だった。そうした背景のもと、リニアモータで高速・高精度に稼働し、保管効率と作業効率を両立する次世代ロボット倉庫「CUEBUS 75Lモデル」の導入検証を実施する。

本件は、NXHDが推進するDX支援プロジェクトの一環として採用されたもので、日本通運、日通NECロジスティクス、NX・NPロジスティクス等、NXグループを横断した導入に向けて効果検証を行う。

●CUEBUS 75Lモデルの特徴
今回実証実験を行うシステムは、リニアモータ式ロボット倉庫として多階層(二階層)構造を実現した最新モデル。上方空間を最大限に活用し、従来以上のスペース効率を確保しながら、すべての保管物を即座に移動することにより、高い収納率と取り出し効率を同時に実現する。

また、多階層構造でありながら従来モデルと同様にモジュール構造を採用しており、保管容量や作業動線の変更にも柔軟に対応可能。物流量の変動や季節イベントに応じてレイアウトを最適化でき、センター運営の安定化が期待される。

●検証内容
今回の実証導入では、以下の項目について効果を検証する。

・通路不要構造による保管スペース有効活用の検証
・上方空間活用による高密度・高効率なストレージ運用の検証
・作業時間・移動距離、作業負荷の軽減度等、ピッキング工程の効率化検証
・モジュール構造を活用した、レイアウト変更や増設の検証

●今後の展開
実証結果に基づき、本格導入や仙台卸町物流センター内でのシステム増設、NXグループの他センターへの横展開を計画する。CUEBUSの機能性・拡張性とNXグループのノウハウを融合し、中長期的な物流効率化とサービス品質の向上に取り組んでいく。