大塚グループの物流を担う大塚倉庫㈱は12月23日、三甲パレットレンタル㈱(SPR)および大塚グループ企業ほか医薬品メーカー10社と共に、砂防会館(東京都千代田区)で開催された「令和7年度 グリーン物流パートナーシップ会議 物流パートナーシップ優良事業者表彰」において、部門賞である物流DX・標準化表彰を共同受賞した。

左より、大塚倉庫㈱ ロジスティクス本部課長の阿部直弘氏、国土交通省大臣官房総括審議官の岡野まさ子氏、三甲パレットレンタル㈱ 取締役社長の羽鳥信氏、三甲㈱ 常務取締役 東京支店長の原田利之氏

医薬品物流において、各社独自の自社パレット運用から、標準化されたレンタルパレットを共同利用するプラットフォームをSPRほかメーカー各社と共に構築した点が評価されたとしている。

「2024年問題」に代表される物流クライシスや環境課題は人々の健康を支える医薬品を安定供給する上で解決すべき重要な社会課題だが、従来、医薬品業界では各社が独自の自社パレットを運用してきたが、空パレットの長距離回送や、物流拠点での煩雑な仕分け作業、積み替え作業等といった非効率な事象が発生していた。

その課題を解決するため、大塚倉庫はSPRおよび医薬品メーカー各社と連携し、業界標準となる「レンタルパレット」への切り替えと、その共同利用プラットフォームの構築を推進した。

今回、採用したSPRレンタルパレット。JIS規格に準拠した11型で片面四方差し。RFIDおよびQRコードを標準装備している。

●主な成果
①輸送網の効率化と環境負荷低減
従来、洗浄拠点への空パレット返却のために長距離輸送(例:群馬~徳島間 約640km)が必要だったが、レンタルパレットの共同利用により全国の最寄りデポへの返却が可能となった。そのモデルケースでは、CO2排出量を97.3%(年間116.9t-CO2)削減、トラック運行時間を年間1,750時間削減し、ドライバーの労働負荷軽減にも寄与する。

②物流DXによるトレーサビリティの実現
導入したレンタルパレットには、RFIDおよびQRコードが標準搭載されている。パレット個体管理システムと積載製品情報を紐づけることで、サプライチェーン上の位置情報や移動履歴を可視化し、より安全で確実な医薬品物流(トレーサビリティ)を実現する。

③資源循環(サーキュラーエコノミー)への貢献
破損したパレットや従来使用している自社パレットを廃棄せず、リサイクル原料として再利用するスキームを採用し、資源の有効活用と新規製造時のCO2削減にも貢献している。

●今後について
大塚グループの企業理念「Otsuka-people creating new products for better health worldwide(世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する)」のもと、今回の取り組みをモデルケースとして協働範囲を拡大させていくことで、医薬品業界全体でのパレット共同利用プラットフォームの構築を目指す。