㈱関通は6月24日、同社が提供するEC事業者向け物流代行サービス「GAOW(ガオウ)」の独自開発WMS(倉庫管理システム)が、㈱アイルが提供する複数ネットショップ一元管理クラウドサービス「CROSS MALL(クロスモール)」とのAPI連携を開始したと発表した。

今回の連携により、CROSS MALLを利用するEC事業者は、受注・在庫・商品情報等のデータをGAOWと自動で同期させることが可能となり、煩雑なデータ転記作業や誤出荷のリスクを大幅に削減。よりスムーズで効率的な物流運営を実現する。

●連携の背景と目的
EC市場の拡大と共に、複数のモールやカートを使い分ける事業者が増加する中、「受注後の物流処理」や「在庫管理の煩雑化」が業務の大きな負担となっている。

GAOWでは、物流代行サービスを提供する中で、出荷スピードや正確性を支える独自のWMSを構築。今回のCROSS MALLとのAPI連携により、受注から出荷までのリードタイムを大幅に短縮し、人的ミスの防止とコスト削減を実現する。

●連携による主なメリット
①受注~出荷までの自動化による出荷スピードの向上
CROSS MALLで取り込んだ注文データがGAOWのWMSへAPI連携により自動送信され、迅速な出荷対応が可能に。

②在庫のリアルタイム反映による販売機会損失・過剰販売の防止
GAOW倉庫内の在庫状況がCROSS MALLに反映されることで、販売機会損失の防止と過剰販売リスクの軽減が実現。

●GAOWとCROSS MALL連携イメージ
①商品マスタ送信
API連携を行うことで、商品マスタをCROSS MALL側で登録した時点でGAOWのWMSへと同期することが可能。

②在庫数の更新
GAOWのWMS側で管理している入出庫で変動した在庫数が自動でデータ連携され、CROSS MALL側で確認することができる。

③新規注文と出荷済み情報の送受信
GAOWのWMS側で作成された注文情報は、GAOWシステム側に自動連携され、出荷データを自動で作成することが可能になる。

また、GAOWのWMS側で管理・生成されている、出荷済み情報を自動でCROSS MALL側に戻すことも可能となる。

GAOWのWMSとCROSS MALL連携イメージ