ASKUL LOGIST㈱(アスクルロジスト)と㈱Hacobuは1月7日、ASKUL LOGISTが配車受発注・管理サービス「MOVO Vista(ムーボ・ヴィスタ)」の導入を全拠点に拡大すると発表した。
2024年5月に公布された改正貨物自動車運送事業法により、2025年4月から元請事業者には実運送事業者の名称や請負階層、配送する貨物の内容や区間等を記載した「実運送体制管理簿」の作成が義務付けられる。今回の法改正は、物流における多重下請け構造を解消し、実運送事業者が適正な運賃を受け取ることができる健全な取引環境の実現を目指すもの。
アスクルロジストは全国15か所の物流センターを拠点とし、月間数千件の輸送依頼を取り扱う物流事業者として、かねてより配車受発注・管理サービス「MOVO Vista」を活用した業務のデジタル化を推進し、これにより輸送管理業務の工数を75%以上削減する等、着実な成果を上げている。
●アスクルロジストが配車受発注・管理サービス「MOVO Vista」の導入で輸送管理にかかる業務を75%以上削減した事例
https://hacobu.jp/news/7110/
MOVO Vistaは2024年2月22日に業界に先駆けて「実運送体制管理簿」出力機能を実装しており、その機能によって配送案件の依頼情報から実運送体制管理簿を簡単に出力することが可能となった。
アスクルロジストでは、すでに導入している西日本輸送管理センターに加えて、2025年1月より東日本輸送管理センターにもMOVO Vistaの導入を開始。これにより全国15か所の物流センターにおいて、車両受発注、発注書作成等の機能により、輸送管理業務の効率化、法令遵守を実現する。さらにMOVO Vistaの「実運送体制管理簿出力機能」を活用することで、今回の法改正への対応をスムーズに進めるできるとしている。
●配車受発注・管理サービス「MOVO Vista」が実運送体制管理簿を簡単に出力できる機能を実装
https://hacobu.jp/news/9031/
●今後の展望
アスクルロジストは改正法の施行に向けた準備期間を活用し、実運送体制管理簿への対応を着実に進めている。2025年4月からの全国運用開始に向けてシステム導入やマニュアル整備など必要な準備を計画的に実施するほか、その取り組みを通じて得られた知見を活かし、物流領域全体のデジタル化推進と健全な発展に貢献したいとしている。