大規模言語モデル等のAI技術を用いたサービスの開発を行うSpiral.AI㈱とヤマトホールディングス㈱(ヤマトHD)は11月12日より、多言語に対応した生成AIキャラクターを活用し、訪日観光客の快適な旅行の実現と施設スタッフの業務負荷軽減を検証する実証実験を羽田空港で開始した。

実証実験のイメージ

昨今、日本における観光需要は増加している一方、交通機関や観光の案内表記、店舗での接客は日本語が中心となっており、訪日観光客の多くは日本語が理解できず「言語の壁」を感じることで観光体験の満足度低下につながっている(※)。また、空港内の施設や観光スポット等では、受付や案内を多言語で対応する必要があることから、スタッフの業務負荷が重くなる等の問題が生じている。そこで、両社は多言語に対応した生成AIキャラクターを活用し、訪日観光客の快適な旅行の実現と施設スタッフの業務負荷軽減を目指し、実証実験を開始した。

※令和5年度「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」調査結果
URL:https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001747174.pdf

◎実証実験の概要
①実証内容
英語や中国語など多言語に対応した生成AI技術を用いた独自の対話が可能なキャラクター「ケンゾウ」が表示されるサイネージを用いて、羽田空港の施設案内や鉄道の利用案内、宅急便の発送・手荷物の一時預かりサービスの案内等を通じて、快適な観光体験を提供するほか、生成AIキャラクターの活用が与えるマーケティング指標への効果測定も行う。

サイネージのイメージ

②実証期間:2024年11月12日(火)~2024年12月8日(日)
※状況によって期間は変更となる可能性あり。実証時間は実証場所の営業時間に準じる。

③実証場所
・ヤマト運輸㈱ 羽田空港第2旅客ターミナル 国際線手荷物カウンター(住所:東京都大田区羽田空港3丁目4-2 2階)

・ヤマト運輸㈱ 羽田空港第3旅客ターミナル 国際線手荷物カウンター(住所:東京都大田区羽田空港2丁目6-5 2階)

●Spiral.AIについて
社名:Spiral.AI㈱/Spiral.AI Inc.
事業内容:大規模言語モデル等のAI技術を用いたサービスの開発
役員:代表取締役 佐々木雄一氏
所在地:〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2丁目1番地1 MA SQUARE AKIHABARA 6階
設立:2023年3月1日
URL:https://go-spiral.ai/