SBSホールディングス㈱は11月30日、SBS東芝ロジスティクス㈱が11月21日、(一社)日本物流団体連合会(物流連)が主催する「令和5年度モーダルシフト最優良事業者公表・表彰制度(選定委員長:東京女子大学 教授 竹内健蔵氏)」において、「モーダルシフト取り組み優良事業者賞 新規開拓部門」を受賞したと発表した。
●令和5年度モーダルシフト最優良事業者公表・表彰制度
https://www.butsuryu.or.jp/asset/55440/view
同制度は物流連が2003年から行っている取り組みで、モーダルシフトの促進を図るため、モーダルシフトを積極的に推進した優良な物流事業者を表彰するもの。2014年より現行の表彰制度となり、今回は10回目の募集だった。
SBS東芝ロジスティクスは今年度、初めて申請を行い、モーダルシフトの新規案件を1件以上実施し、応募時点でモーダルシフトの輸送開始から3か月以上継続して現在も当該案件の輸送を行っている事業者に表彰される「新規開拓部門」に選定された。
●受賞テーマ
◎モーダルシフト取り組み優良事業者賞 新規開拓部門『照明機器の鉄道モーダルシフトを実現』
SBS東芝ロジスティクスは、輸送CO2削減およびドライバーの負荷軽減を狙いに、2008年から鉄道によるモーダルシフトに取り組み、東芝ライテック㈱製商品(照明機器等)の国内の物流を調整する機能を持つ倉庫(千葉県柏市)から、地区配送機能を持つ倉庫(北海道恵庭市と福岡県志免町)向け輸送の鉄道化を完了した。しかし、最大の地区配送機能倉庫(大阪市)向け輸送は、出荷物量の規模が大きく(対北海道:9倍 対九州:2倍)、また日々の出荷波動が大きいため、鉄道化に難航していた。今回、鉄道貨物輸送の拡大を日本貨物鉄道㈱と協働し、ほぼ毎日運航していた10tトラックの代替えとなる31ftコンテナ便の確保、運行時刻に合わせた庫内作業シーケンスの大幅見直しと、貨物基地までの輸送の委託調整、さらには従来便に比較し着時間が遅れることに関して顧客の東芝ライテックにも理解・協力を要請し、輸送CO2排出量の削減活動に関係各社が合意した。その結果、従来60%程度に留まっていた該当製品の鉄道輸送率は90%を超えるまでに拡大した。