NIPPON EXPRESSホールディングス㈱は6月14日、グループ会社の日本通運㈱が新たに低炭素型輸送サービス「NX鉄道混載便」を6月19日から開始すると発表した。

「NX鉄道混載便」

NXグループは、長期ビジョン「持続的成長と企業価値向上のためのESG経営の確立」を実現するため、トラック中心の輸送形態から鉄道・船舶を利用した輸送形態へ切り替えるモーダルシフトに積極的に取り組み、顧客のCO2排出削減に貢献するサービスの創出に取り組んでいる。

また、2024年には、トラックドライバーの時間外労働規制の強化により、将来的な労働力不足が予想されるため、長距離トラック輸送も今後の大きな課題となっている。

このような状況の中、日本通運はCO2排出量の少ない鉄道輸送で将来的な労働力不足等にも対応するサービスの開発を進めている。

今回開始する低炭素型輸送サービス「NX鉄道混載便」は、鉄道輸送へのシフトが難しいとされる鉄道(12ft)コンテナ単位に満たない数量の貨物についても、幹線輸送に鉄道を利用することでCO2排出量を削減した輸送を実現する。なお、同サービスは、東京・大阪発札幌向けを対象として開始し、今後、顧客が積極的に鉄道貨物へのモーダルシフトを選択できるようサービスエリアの拡大とさらなる改良を重ね、サービスを展開していくとしている。

●NX鉄道混載便の特徴
・2024年のトラックドライバーに対する時間外労働規制に対応した解決策として効果的
・CO2排出量を削減する環境にやさしい鉄道輸送サービスで、顧客のESG経営に貢献
・鉄道コンテナ(12ft)単位に満たない小ロット貨物についても鉄道輸送へのモーダルシフトが可能
・積み替え作業等のハンドリングが少ないため、貨物への負担が小さく、小口貨物特有のダメージを軽減