日本郵便㈱(JP)、日本郵政キャピタル㈱と㈱ACSLは12月6日、2021年6月15日に3社間で締結した資本・業務提携に基づく郵便・物流領域での連携を進めており、無人航空機(ドローン)による配送の実用化に向けた取り組みの1つの成果として、新たな物流専用の国産ドローンの開発状況を発表した。
●概要
(1)デザイン
「デザインで、人と未来を幸せにする。」を掲げるTakumiYAMAMOTOによるデザイン。カーデザイナー、プロダクトデザインコンサルタントとして世界各国で培った知見を生かし、
頼りになる未来の空のパートナーをイメージし、未来的でありながら親しみやすいデザインを考案した。
(2)機体の特徴
・レベル4(※)での運用を前提とした高い信頼性
・ACSLの従来機体(ACSL-PF2)と比べたペイロードの拡大
・空力シミュレーションや風洞実験を通した空力最適化による高い飛行性能
・日常的なドローン活用の社会受容性向上を目指した機体デザイン
・機体上部からの配送物の収納や機体下部からの切離し等、使用者、利用者双方の利便性向上を前提とした搭載機構
※レベル4:有人地帯における補助者を配置しない目視外飛行
(3)想定仕様
・全長:約1.5m×1.7m
・高さ:約0.5m
・最大離陸重量:24.9kg
・ペイロード:5kg
・最大飛行距離:約35km
※現時点での想定であり、実用化の際にはスペックが変更となる可能性がある。