NIPPON EXPRESSホールディングス㈱は6月16日、グループ会社の日本通運㈱が日系物流企業として初めて、ワクチン輸送で実績のあるアンバリゾ社と連携し、環境配慮型温度管理容器を利用した、国際航空輸送用の新たなサービスの販売を開始したと発表した。

環境配慮型温度管理容器

医療・医薬品産業分野を中心に輸送で厳格な温度管理が求められており、各産業において環境に配慮した物流サービスへの関心が高まっている。

今回、日本通運はフランスのアンバリゾ社と日系物流企業として初めて連携し、同社の高い温度管理性能を持つ、再利用可能なパッシブ型(非電源型)の温度管理容器と、国際航空輸送を組み合わせた新サービスを開発し、温度管理輸送サービスを拡充した。輸送中の温度を厳格に維持しつつ、顧客のCO2排出量削減に貢献する環境に配慮したサービスを提供する。

●サービス概要
サービス名:NX-SOLUTION温度管理輸送サービス 環境配慮型温度管理容器
特長
(1)ISTA7D条件(※1)に対応した、高い温度管理性能容器を利用
(2)環境配慮型温度管理容器は世界80か国・地域で回収が可能
(3)再利用可能な容器での輸送により、サプライチェーンCO2排出量の削減に貢献
ラインナップ:3つの温度帯で、顧客の貨物量に最適な内容量が選択可能
※1:ISTA(International Safe Transit Association/国際安全輸送協会)による包装貨物の評価試験規格で、世界各国で広く採用されている国際規格の1つ。夏・冬それぞれを想定した既定の温度環境下に一定時間容器を晒し、内部の温度保持時間を試験する。

●アンバリゾ(EMBALL`ISO)社について
1990年創業。本社所在地はフランス・リヨン。30年以上にわたりコールドチェーンに使用される断熱梱包箱と高性能保冷剤の研究開発・製造および販売活動を展開。昨今のコロナ禍においてはワクチン輸送において使用される等世界各国の顧客から高い信頼を得ている。