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センコー、「ダブル連結トラック」出発式を開催

2022/01/27

センコー(株)は1月26日、大型車2台分の貨物を1名のドライバーで輸送できる「ダブル連結トラック」の出発式を、フジテック(株)の東京フィット(東京都大田区)で行った。

トラックドライバーの高齢化により深刻化が増す人手不足、2024年には法改正によりドライバーの時間外労働時間が1日当たり1時間短縮され、現在の長距離輸送方法では目的地への円滑な配送が難しく、経済活動のボトルネックになりかねないと指摘されている。

その対応策として同社は2021年3月にプレスリリースした「物流バス」サービスメニューの1つとして、長距離輸送で1人のドライバーが大型トラック2台分の荷物を輸送できる「ダブル連結トラック」の運行を開始。大型車2台分を別々に集荷し、2台を連結してセンコーの拠点を出発したダブル連結トラックは、高速道路の長距離区間をドライバー1人が輸送、途中のダブル連結トラックドッキングステーションでドライバーが交代、再び切り離し地点まで1人で輸送し、ドリー式(※)と言われる方法で大型トラック、セミトレーラーの2台に分け、同時にそれぞれの配送先に向かうことで、ドライバーの拘束時間とCO2排出量のダブル削減に貢献するとしている。

今回、旭化成ホームズ(株)、フジテック(株)の協力により、ダブル連結トラックで2社の貨物輸送を開始。ダブル連結トラックを途中で切り離し、別々の顧客の納品先まで同時に配送するのは国内初の取り組みとなる。

※ドリー式:連結装置(ドリー)によりトレーラーと連結・脱着すること。今回のダブル連結トラックは10トン車の後方に付けたドリーでセミトレーラーを連結している。

●テープカットの様子。左から、センコー 取締役常務執行役員 河合利広氏、フジテック 執行役員 物流本部長 中山忠久氏、センコー 取締役専務執行役員 大越昇氏、旭化成ホームズ 施工本部 物流部長 橋徹氏、センコー 執行役員 河野 誠司氏(上)、別々の顧客の納品先に同時配送するセンコーのダブル連結トラック(中)とその導入効果(下)

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