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ラスワン、「オールリスク対応保険付き置配便」運用開始

2021/12/23

中小運送会社41社(2021年11月30日現在)で組織するラストワンマイル協同組合は12月22日、非対面配達と再配達対策の一環として構築した「置配便」事業について、より高品質の宅配を実現化するため、東京海上日動火災保険(株)と連携し、「オールリスク型の置き配便保険」を開発した。

組合が置き配した荷物の盗難、破損、汚損、水漏れの4つの事故に対して補償する保険で、12月15日より導入し、組合と置配便契約を結んだ荷主の荷物に適用されている。顧客の利便性や安心感を向上させるほか、宅配の非効率化の元凶である再配達を減らすことへつながる重要な取り組みとなる。

同組合ではコロナ感染禍の高まりを受け、2020年10月より非接触型配達を目的に「置配便ミニ」のサービスを開始したが、置配便の利便性を評価しつつも盗難など事故の発生を懸念する荷主も多かったことから、東京海上日動と連携して「オールリスク型の置き配保険」の開発に着手、今回の導入に至った。これにより、荷主のみならず、エンドユーザーにもより安心感のある宅配サービスを提供することが可能になる。

●置配便保険概要
被保険者
・組合と置配便契約を結んだ荷主の商品を購入し、配達方法に「置配便」を指定した注文者

保険の対象
・組合と置き配便契約を結んだ荷主から差し出された荷物で、荷受人からの指定に基づき置き配により配達された貨物。ただし、3万円以下のものに限る。
・盗難、破損、汚損、水漏れによる損害を補償する。ただし、紛失は除く。

置き配保険特別約款
・紛失は不担保。紛失と盗難の違いは、警察への盗難届提出後の受理番号の有無により判断(盗難の場合、受取人により管轄警察署に盗難届を提出することが前提)
・保険価額は被保険者が購入した金額(ポイント適用前)とし、消費税、運賃を含むものとする。保険金の支払額の限度は、1回の保険事故に対し、3万円あるいは保険価額のいずれか低い額とする。
・保険金の支払額の限度は、荷物1個あたり(1配達ラベルあたり)で適用するものとする。
・盗難以外の事故(破損・汚損・水漏れ)は対象商品の回収が必須となり、回収した商品は廃棄処分とする。
・保険金請求対象は置き配が完了した日の午前0時から起算して3日以内の事故報告のみ。
・荷受人が受け取り後の損害は不担保。
・被保険者が損害貨物の修理を希望した場合、全損金額を上限に修理費を支払うことができる。
・保険会社の審査の結果、保険金支払い請求をお断りする場合もある。

保険引き受け会社:東京海上日動火災(株)
保険料;ラストワンマイル協同組合が負担
保険金の請求:ラストワンマイル協同組合が代行

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