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鴻池の自社運航新造船「KIZUNAキズナ21」就航

2021/12/21

鴻池運輸(株)は日本・台湾間で提供している定期配船サービス向けに新造船「KIZUNA 21」を投入し、12月17日に運航を開始した。新造船の投資額は約18億円。

新造船「KIZUNA 21」は在来型貨物船(※)で、日本・台湾間の主に鋼材・重量物の輸出入貨物を扱う定期配船サービス向けに使用していた自社運航船「VENUS SEVEN」に代わる船となる。

「KIZUNA 21」は「VENUS SEVEN」と比べ搭載クレーンの大型化を図り、吊り上げ荷重40トンのクレーンを2基装備し、最大で80トンの貨物に対応できる。また、「VENUS SEVEN」の積載重量が5,000トンであったのに対し、「KIZUNA 21」は最大8,000トンに大型化した。さらに、燃費の向上とCO2の排出量削減を図るため、省エネタイプのエンジンを搭載した他、スクリューの流力を向上させる佐々木造船(株)の特許技術を導入している。

※貨物の積み卸しができるクレーンを装備している船。コンテナに入らない重厚長大貨物も取り扱いが可能。

なお、今後は大阪を起点として、毎月上旬・下旬の配船スケジュールで、日本・台湾間を定期運航予定。

鴻池運輸は新造船の投入により、昨今のコロナ禍による海上貨物輸送需要増加に伴う貨物搭載スペース不足の解消と、荷役能力増強を図り、安定的な日本・台湾間の海上輸送サービスを提供していく。

●「KIZUNA 21」の概要と特徴
名称:「KIZUNA 21」
全長:104.22m
全幅:18.40m
積載重量トン数:8,015t
設備:40tクレーン2基 (80t)
特徴
・在来船で重厚長大貨物に対応可能
・40tクレーンを2基装備し、最大80tの吊り上げが可能
・燃費の向上とCO2の排出量削減を図るため、省エネタイプのエンジンを搭載した他、スクリューの流力向上のため、佐々木造船の特許技術を導入
運航開始日:2021年12月17日

●「KIZUNA 21」試運転風景(画像提供:佐々木造船)

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