2021/06/08

日本通運(株)は6月8日、(一社)日本物流団体連合会主催の第22回物流環境大賞表彰で、4つの取り組みが「特別賞」を受賞した。

●特別賞

（1）日通オリジナル器材：プロテクトBOXの開発とマルチモードユニットサービスの推進について

　　受賞者：日本通運ネットワーク商品企画部

環境に配慮した新たな梱包資材として、「NEX-NEXTプロテクトBOX」※を開発。本資材は外的要因から貨物の汚破損を防ぐだけでなく、耐久性が高く繰り返し使用できるため、梱包時の廃棄物削減によりCO2排出量の削減を実現した。また、陸海空すべての輸送モードで使用可能で、二段積載による積載効率向上も実現した。

※本器材を活用し,陸海空の全ての輸送モードに対応した輸送サービス「プロテクトBOXビジネス」（商標登録申請中）として販売中

（2）広島県～千葉県の鋼材輸送のモーダルシフト

　　受賞者：JFEスチール(株)、日本通運福山支店の共同受賞

広島県から千葉県への鉄鋼製品輸送について、既存トレーラーの改造や新規の輸送用架台の作成等に取り組み、トレーラー輸送から海上輸送へのモーダルシフトを行い、CO2排出量の削減とドライバーの負担軽減を実現。従来パレットの規格に合わない鉄鋼製品はトレーラーにて輸送を行っていたが、JFEスチール(株)と同社で、新たに規格外の製品にも対応できる専用の架台を作成し、海上輸送での荷崩れを防ぐ、安全かつ確実な輸送方法を確立した。

（3）関東～九州間における共同輸送

　　受賞者：アサヒ飲料(株)、日清食品(株)、日本通運生活産業営業部の共同受賞

茨城県から九州（福岡県・佐賀県）への海上輸送について、アサヒ飲料(株)の貨物が積載されたコンテナの上部空きスペースに、軽量物である日清食品(株)の製品を混載することで、積載効率の向上とCO2排出量の削減を実現した。

（4）福山港を利用した海上輸送

　　受賞者：(株)クラベと日本通運浜松航空支店の共同受賞

広島県からベトナムへの化学品輸出輸送について、輸出港を名古屋港から国内輸送距離の短い福山港に変更することで、地方港の活性化及びCO2排出量の削減、ドライバー負担軽減を実現した。