2020/12/04

産地と食品スーパーを繋げるスマホアプリ「みらいマルシェ」を運営するみらいマルシェ(株)は12月3日、水産庁の令和2年度水産物販売促進緊急対策事業「インターネット通販等を活用した販売促進」の採択を受けて、2020年11月15日より同アプリで成約した対象水産物（※1）の取引について産地からスーパーへの送料を無料にして配送している点を紹介した。

同取り組みをすでに活用している産地やスーパーからは「漁業者の収入安定に繋がる」「お客様に珍しい魚やお得な商品を勧められる」等、好評を博しており、コロナ第3波によって外出自粛が再び求められるなか、スーパーをハブとした産地から食卓までの流通促進のさたなる加速化を目指す。

※1：詳細は以下の「令和2年度水産物販売促進緊急対策事業」ページ参照。

●産地とスーパー両方の課題解決に向けて送料が0円になる販売促進緊急対策事業へ申請

みらいマルシェは産地(港)とスーパーの両方から新型コロナウイルスの感染拡大による課題を伺い、その解決に向けて「令和2年度水産物販売促進緊急対策事業」へ申請。

・産地（港）の課題

飲食店や宿等の営業自粛に伴い、水産物が行き場を失い魚価も下がっている。個人通販への送料無料補助はあるものの、小ロットの取引を大量にこなすことが難しい場合もあるため、スーパー等の大型施設との取引を拡大したい。

・食品スーパーの課題

コロナ第3波により外出自粛が求められるなか、消費者の食卓を少しでもわくわくできるものにしたい。しかし、遠方から水産物を仕入れる際は特に送料が嵩み、仕入れづらい場合もある。高齢者をはじめ個人での通販利用が難しい消費者もいるため、同社がハブになって消費者の満足度を高めたい。

●「みらいマルシェ」が実施する送料0円の概要

同取り組みでは、産地が送料無料の補助を希望する旨を、同社へ連絡した上で支援対象魚種をアプリで入力すると、送料0円で出品される。通常であれば送料がハードルとなって取引が難しい遠地の取引先の開拓や、まずは少量で消費者の反応を確認したい新商品のテスト等、幅広く活用して欲しい。

●令和2年度水産物販売促進緊急対策事業「インターネット通販等を活用した販売促進」

新型コロナウイルス感染拡大の影響により在庫の滞留、価格の低下、売り上げの減少等が生じている水産物等について、インターネット通販等によって出品・出荷した際の送料が水産庁により無償化（補助）される事業。対象は2021年2月28日分まで。

●みらいマルシェ

全国の産地と食品スーパーが漁獲／収穫量、商品の状態や相場等の情報を素早く共有し、両者が効果的な取引を実現するための法人向けアプリ。スーパーは産地からの提案をリアルタイムで確認し、アプリを通して購入することができる。また、スーパーは独自の仕入れルートを持つことで、より自社の顧客に合った商品を選定し、他社と差別化することが可能。産地側も全国に販路を拡げることができ、1ケースなど少量から提案ができる。アプリ内には個別でメッセージのやり取りをできる機能もあり、細かな要望やレシピ等の情報を送り合うことで、より密な関係を築ける。仕入れ側、売り手側、共に初期費用・固定費用は無料。

●アプリ概要

・サービス名：みらいマルシェ

・URL（アプリのみ）

　iOS版：https://apps.apple.com/jp/app/id1107477362

　Android版：https://play.google.com/store/apps/details?id=com.miraimarche.android

・ダウンロード方法

　iOS版：「App Store」を選択　→「みらいマルシェ」を検索

　Android版：「Google Play」を選択→「みらいマルシェ」を検索

・対応機種／OS

　iOS版：iOS9.0以降

　Android版：Android5.0以降

・配信地域：日本

・対応言語：日本語

・その他

　アカウントの開設には審査が必要となるため、アプリ、またはホームページから要問い合わせ。

　https://www.miraimarche.com/contact