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ヤマト/Doddle社、EC受け取りサービス開始

2020/08/17

ヤマトホールディングス(株)とヤマト運輸(株)は8月17日、「デジタル化された受取・返品システム」を提供する英国のDoddle Parcel Services Ltd(Doddle社)と提携し、ニューノーマル時代の新たなEC商品受け取りサービスを11月から開始すると発表した。

同サービスの開始にあたり、EC荷物の受け取り拠点となるドラッグストアやスーパーマーケット等の店舗を同日から募集を開始した。

Doddle社はEC購入商品の受け取り・返品システムのグローバルリーダーで、各国の物流・EC事業者にこのデジタルテクノロジーを提供。英国、オーストラリア、米国で事業を展開しており、Australia Post(オーストラリア郵便公社)と United States Postal Service(アメリカ合衆国郵便公社)と提携している。また、世界有数のリテール事業者のEコマースシステムにも導入され、EC購入品の配送と返品をサポートしている。

両社は今年3月に、日本においてデジタル化された利便性の高い新しい受け取りサービスを顧客に提供していくことで合意。そして今年11月より、同年6月から販売している新配送商品「EAZY」の導入事業者および同サービスを利用する「特定EC事業者」の受け取り拠点として参画する店舗に対し、Doddle社の「Click & Collectシステム」を導入し、サービス提供をスタートする。

●新しい受け取りサービスの概要
今回のサービスにより、EC利用者は生活導線上の受け取り拠点が拡大し、これまで以上に自身の生活スタイルに合わせて、気軽で簡単に荷物を受け取ることが可能となる。また、導入店舗は「Click & Collectシステム」の専用端末を設置するだけで、早期、かつ簡単にサービス提供を開始できる。

●EC利用者のメリット
(1)生活導線上にあるスーパーやドラッグストアなどの店舗がEC商品の受け取り拠点となることで、配達時間にしばられることなく、生活スタイルに合わせた荷物の受け取りが可能となる。

(2)ECサイトでの商品注文後にモバイルフォンに送信される二次元バーコードを店舗で提示するだけで、スムーズに荷物を受け取ることができる。

(3)商品を受け取る店舗で利用できる割引クーポン等が取得できるため、荷物の受け取りと同時に、お得に買い物ができる。ただし、全店舗がクーポンを配信するわけではない。

●導入店舗のメリット
(1)端末の画面に表示される指示に従い、EC利用者から提示される二次元バーコードを専用端末で読み取るだけで、本人確認や配達情報の登録等が完了し、スムーズに荷物が受け渡せる。

(2)EC商品を受け取れる新たな拠点となることで、荷物を受け取りに来たEC利用者のついで買いや、新規顧客の集客効果が期待できる。Doddle社の展開国での調査によると、同サービスを利用するEC購入者の約70%が受け取り店舗で買物をする調査結果を明らかにしている。

(3)システムにはEC商品の保管場所を管理する機能が完備されているため、新たなシステム投資は必要なく、すぐにサービスの導入が可能。

●フロー図

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