[最新ニュース] 物流・3PL

サンプラスチックス、人手不足解消で自動物流倉庫開発へ

2020/05/14

サンプラスチックス(株)は5月13日、2022年中を目処に、自動物流倉庫の運営サービスを開発し、顧客への提供を開始すると発表した。

同サービスは、サンプラスチックスが顧客の物流倉庫の自動化から倉庫運営までを一括して受注し、顧客に対して倉庫運営の効率化を提供するもの。

サンプラスチックス所有の自動搬送機を使用したパレット回収作業を実施。同搬送機に対して荷物が積載されたパレットの場所、およびパレットの搬送場所を指示することで一連の作業を全自動で行う。高所へのパレット積載作業も安全に行うことが可能。

同社は食品・医療用のプラスチック容器の開発・製造を行う会社で、スマートファクトリー化構想の下、早い時期から生産ラインの自動化を推進する一方、自社製品用の物流倉庫では、作業者の人手不足が経営課題となっている。この課題の解決のため、同社は様々な分野の企業と協力し、物流倉庫における人の作業を機械による自動作業へ置き換えている。2021年中には出荷製品の荷積み作業以外は、機械による自動作業への置き換えを完了する(荷積み作業は外部の運送会社との共同作業のため、現時点では自動化不可)。物流倉庫の自動化において最も難易度が高い出荷製品のピッキング作業についても、同社のノウハウで解決できる見込み。

●サンプラスチックスにおける物流倉庫自動化による効果想定
(1)倉庫内作業者の人数:4人/日→0.5人/日に削減

(2)倉庫内作業全体にかかる時間:最大32時間/日(8時間×4人)→最大4時間/日(4時間×1人)

(3)ほぼルーティーンワークである倉庫内作業が削減される代わりに、クリエイティブな仕事に時間を使うことができる(生産性の向上)

(4)人手不足の解消により、有給休暇が取得しやすくなる等、働き方が改革される

●今後の予定
(1)出荷前製品の保管作業の自動化:2020年12月完了予定

(2)入荷資材の保管作業、及び工場内への供給作業の自動化:2021年3月完了予定

(3)出荷製品のピッキング作業の自動化:2021年12月完了予定

(4)本サービスの提供開始:2022年中予定

●サンプラスチックスの自動搬送機を使用したパレット回収作業の様子

|↑一覧に戻る|