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NLJ、アサヒ等、新しい幹線輸送を事業化

2019/12/05

日野自動車(株)の子会社であるNEXT Logistics Japan(株)(NLJ)とアサヒグループホールディングス(株)、江崎グリコ(株)、千代田運輸(株)、トランコム(株)、(株)ユーネットランスは12月4日、荷主企業・運送事 業者・求貨求車サービス企業・車両メーカーといった物流に関わる各企業の知見や技術を結集し、深刻化する物流の課題解決に向けて新たな幹線輸送スキームを事業化すると発表した。

各社はNLJへ総額約1億円を出資。12月9日より同スキームを運用開始する。
 
東西2か所にクロスドックを設け、荷主各社の荷物を集約。荷物と車両の情報から算出した最適パターンで混載するとともに、空きスペースへの積荷マッチングを行い、積載効率の最大化を図る。大きさ・重量・輸送頻度といった特性の異なる荷物を混載することにより、車両の積載可能重量・容積を最大限に活用。加えて、需要時期の違いによる年間を通じた積載率の平準化も可能になる。車両は積載効率を高めた専用開発の全長25m級ダブル連結トラックを用いることで、ドライバー1人で大型トラック2台分の荷物を輸送し、物流の省人化に取り組む。 

また、安心・安全で持続可能な輸送を実現するため、ドライバー・車両・荷物の三位一体の情報活用に向けて、日野のICTサービス「HINO CONNECT」で得られるデータの活用に加え、各種センサによる荷室内の視える化や、ドライバーの体調管理に寄与する睡眠改善プログラムも取り入れる。さらにドライバーの働き方改革に向けても輸送・荷役作業の分離や長時間労働の抑制等に取り組んでいく。 

今後、実運用を通じてノウハウを蓄積しながら参画企業の輪を拡げ、将来的にはあらゆる荷主企業・運送事業者が利用できる物流の仕組みを確立したいとしている。

●NLJが目指す物流

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