[最新ニュース] 物流・3PL

西東京バス/ヤマト、「客貨混載」実証運行を開始

2019/11/06

西東京バス(株)とヤマト運輸(株)は11月1日から、東京都あきる野市と檜原村を結ぶ路線バスの区間で宅急便を輸送する「客貨混載」輸送の実証運行を開始した。

同日、西東京バス五日市営業所第一車庫で出発式を開催。実証運行11月30日まで実施する予定。

西東京バスの武蔵五日市駅バス停~数馬バス停間のローカル路線は、人口減等を背景に乗車人数が減り、路線維持が課題となっていた。一方、ヤマト運輸は東京都あきる野市五日市と檜原村の顧客に宅急便を届ける際、あきる野五日市センターと檜原村を、片道約40分かけて1日3回往復するため、セールスドライバー(SD)にとって大きな負担になっており、サービス品質を維持しながら集配の効率化を図ることが課題となっていた。

今回の路線バスの車内スペースを活用して宅急便を輸送する「客貨混載」の実証運行は、西東京バス西小中野バス停~数馬バス停間で実施することにより、西東京バスは宅急便の輸送による新たな収入源が確保され、安定的な運行により生活基盤を維持する。

また、ヤマト運輸はSDの運転時間の削減により、顧客との接点を増やし、サービスの向上を図るだけでなく、CO2排出量の削減につなげる。

両社は実証運行の課題を検証し、2020年の本格運行開始を目指す。

●客貨混載バス実証運行概要
実証運行期間:2019年11月1日~30日(平日のみ)
対象路線バス:西東京バス(武蔵五日市駅~払沢の滝~数馬)武蔵五日市駅13時33分発→数馬14時32分着の1便
積載区間:西東京バス西小中野バス停(住所:東京都あきる野市小中野133番地)
     西東京バス 数馬バス停(住所:東京都西多摩郡檜原村数馬 2462 番地)
     約25.55km
 
●取り組み概要図(上)、出発式の様子。左から西東京バスキャラクター「にしちゅん」、西東京バスの齋藤運転手、井上社長、檜原村の坂本村長、ヤマト運輸の中尾主管支店長、半田SD、ヤマトグループキャラクター「クロネコ」(中)、宅急便をバスボックスに搭載する様子(下)

|↑一覧に戻る|