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高速バスを利用した貨客混載輸送が全国初の認定

2019/11/01

国土交通省は11月1日、伊予鉄バス(株)と伊予鉄南予バス(株)が、愛媛県八幡浜市で生産されている果物や水産加工品を高速バスの空きスペースを利用して運ぶ貨客混載について、同日、総合効率化計画を認定したと発表した。

全国で旅客鉄道やバス、タクシーの空きスペースを活用した貨客混載が徐々に広まっているが、高速バスを利用した貨客混載輸送は総合効率化計画として全国初の認定となる。
 
伊予鉄バスは愛媛県八幡浜市―東京都新宿区(バスタ新宿)間で、高速バス(オレンジライナーえひめ)を運行中。新たに愛媛県八幡浜市で生産されている果物(柑橘)やジャム、ゼリー、水産加工品等を、(株)アップクオリティ、愛媛県と連携し、東京都の飲食店や直売所等へ提供する。そこで今回の計画では、これらの商品を保冷ボックスに入れて、伊予鉄南予バスが管理する八幡浜営業所車庫内で伊予鉄バスが運行する高速バスのトランクルームの空きスペースに積載し、旅客と貨物の同時輸送を行う。
 
従来、新鮮な果物や、生産量が限られた水産加工品の都市部への小口輸送はトラックの特別積み合わせ便にて陸送していたが、今回の計画ではすでに運行している高速バスの空きスペースを利用することで、トラック輸送に代わる輸送手段を確保でき、流通の効率化と環境負荷の低減となる。加えて、地方の特産品を都市部へ流通させる点で、地域貢献や地域活性化にもつながることも見込まれている。

●事業の詳細
http://www.mlit.go.jp/report/press/content/001314289.pdf

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