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フェデックス、ヘルスケア向け温度管理輸送を品質向上

2019/08/05

国際総合航空貨物輸送会社のフェデックス エクスプレスは8月1日、同社がヘルスケア産業の顧客向けに提供する、定温輸送ボックスを使用した温度管理輸送サービスの品質を向上させたと発表した。

これにより、同サービスでは顧客の利便性が向上し、集荷から配送までの間のより厳密な温度管理の徹底、費用面でのメリットが期待されている。

同サービスで、フェデックスが輸送依頼を受けた後、輸送中に温度を保つよう設定された定温輸送ボックスを保冷資材配送センターから顧客に配送する。出荷品の梱包はボックスを受け取った顧客によって行われており、梱包後の集荷依頼によってフェデックスが集荷を行い輸送する。

同輸送オペレーションの特徴は、顧客のもとで国際輸送の梱包が行われることにある。

従来のオペレーションでは、顧客がコールドチェーン設備を備えたフェデックスの施設に向けて出荷品を国内の温度管理輸送で発送し、フェデックスによって国際輸送のための再梱包がされていた。

新たなオペレーションにより国内輸送や再梱包のような輸送の継ぎ目をなくすことが可能で、顧客は国内 輸送で出荷品をフェデックスに輸送する費用と時間の削減を見込むことができる。

使用する定温輸送ボックスは真空断熱材を使用。従来のボックスと比較して軽量化され、輸送費用面で優位性がある。

顧客による出荷品の梱包は容易で、ボックスの内箱に出荷品を入れるのみ。発送準備をサポートするため、定温輸送ボックスには説明書と、宛先が印刷された送り状、インボイス等が添付され、顧客に配送される。

同オペレーションで使用する保冷ボックスは以下の2種類。
⚫va-Q-One: 医薬品等の輸送でニーズが高い各温度帯、-25℃~-15℃、+2℃~+8℃、+15℃~+25℃に使用する保冷ボックス。蓄熱材の使用により梱包開始から96時間温度を保つことができ、容積は4~74Lの5種類から選択できる。

⚫バイオクール: ドライアイスを使用する場合の保冷ボックス。-79℃を48時間から96時間保つことが可能。容積は10~80Lの4種類から選択できる。

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