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国交省/経産省、新東名でトラック隊列走行実験

2019/06/10

国土交通省および経済産業省は「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業」の一環として、6月25日から新東名高速道路でトラック隊列走行の公道実証を実施する。

トンネル等の道路環境や多様な自然環境下での技術検証と信頼性向上を図るため、これまでの公道実証に比べ走行距離を拡大する。

両省は「未来投資戦略2018(平成30年6月15日閣議決定)」に基づき、移動革命の実現にむけた主な取り組みの1つである高速道路でのトラック隊列走行について、2022年の商業化に向けて2020年度に高速道路(新東名)での後続車無人での隊列走行を実現することを目指している。

「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業」の一環として、2018年1月よりまずは後続車両が有人の隊列走行、今年1月からは後続車無人システム(後続車有人状態)の実証実験を開始した。

今回の走行距離の拡大を通じてトンネル等の道路環境や夜間走行も含めた多様な自然環境下での技術検証と信頼性向上を図るため、2019年6月25日~2020年2月28日の期間、新東名高速道路(浜松いなさIC~長泉沼津IC)でトラック隊列走行の公道実証を実施することとした。

今年度の公道実証では、2~3台の後続車無人システム(後続車有人状態)について時速70~80kmで車間距離約10mまたは約20mの車群を組んで走行する。さらに4台の後続車有人システムについても時速70~80kmで車間距離約35mの車群を組んで走行する。

これらの実証実験では安全確保の観点から全車両にテストコースで経験を積んだドライバーが乗車。実証実験を通じて、以前の実証実験に引き続き、開発中の後続車無人システム等の実現に向けて必要となる機能が設計通り作動することの確認、その信頼性向上と長期データ蓄積を行うとともに、トラック隊列が周辺走行車両の乗員からどのように認識されるか(被視認性、印象等)、トラック隊列が周辺走行車両の挙動(追い越し等)に及ぼす影響等も確認することとしている。

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