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塚腰運送、ISO45001国内運送業界で初の取得  

2018/07/03

(株)塚腰運送は7月3日、日本検査キューエイ(株)の審査を受けて、労働安全衛生マネジメントシステムISO45001の認証を国内運送業界の中で初めて取得(同社調べ)したと発表した。

ISO45001は重大事故を減らし労働者の負傷および疫病を防ぐための仕組み。取得した塚腰運送は、「人手不足」や「ドライバー/作業者の高齢化」に伴う重大事故を減らすという社会的課題に向き合い、働く人だけでなく、その家族にも安心してもらえる労働環境を提供していくため、同社は同規格取得に取り組んだ。

実際、過去5年間の売上高を大きく伸ばす一方で、重大事故の総件数が確実に減少しており、仕事量の大幅増・人手不足や高齢化等の環境下で事故防止に関する生産性指標が向上している状態は審査でも特に優れた点として評価された。 

●塚腰運送が取り組む安全活動
(1)最新のトラックデジタコシステムを2017年より全車両(129台)に導入。従来のものに比べてリアルタイムかつ多角的な評価(バック時3秒ルール等)が可能になり、より安全な運行サポートを実現。 
 
(2)技術継承とコンプライアンス対応。輸送中の荷台上における貨物の状態・変化の数値化と映像化により、新人ドライバーに対する「技術の継承」を実現するため、貨物の振動の見える化を図っている。将来的にはその技術映像をオンライン化することで、「教育する時間がない」「教育の仕方がわからない」といった業界全体が抱える課題の解決にも貢献していく。
 
(3)顧客や協力会社、その他利害関係者の期待を超える活動。例えば、次世代の配車システムを2018年度中に導入予定。社内だけでなく、顧客や協力会社その他利害関係者が情報共有できる仕組み作りが将来的に必要。地震等の自然災害によってライフラインが停止した際にも、場所を選ばずトラックの動態が確認できれば、荷主やエンドユーザーを含めたサプライチェーン全体で貨物状況を正確に把握することができ、復旧のスピードを高められると考えている。 

●トラックデジタコシステムの画面(上)、輸送中の荷台にある貨物の状態・変化の数値化(中・下)

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