2017/09/12

SGホールディングスグループの佐川急便(株)は、愛媛県内を自転車で巡る観光客を対象とした手ぶら観光サービス「バスパ」を伊予鉄道(株)、宇和島自動車(株)、瀬戸内運輸(株)の路線バス会社3社と共同で9月8日より開始した。同取り組みは愛媛県で初の貨客混載事業。

愛媛県内を訪れる観光客は年々増加しており、中でもしまなみ海道を使用して愛媛県内を周遊するサイクリストが増加中のなか、コインロッカーを探す手間や大きな手荷物の持ち運びが不便なことなどから、サイクリングや周遊観光などの旅行を十分に楽しめないなどの観光客の誘客や広域観光の促進において課題があった。

佐川急便ではこれまでに、尾道～今治間の手荷物輸送を行う「しまなみ海道手ぶらサイクリング」を2015年5月から、また、松山空港～松山市内間の手荷物輸送を2016年8月からおこなっており、今回の「バスパ」は、しまなみ海道を利用して今治に来たサイクリストが愛媛県内各地に向かう際、あるいはその逆ルート、および松山市・八幡浜市・宇和島市・今治市間を観光する方の手荷物を輸送するもの。

手荷物は路線バスの荷室に積み込み、各社の車庫で佐川急便のドライバーが手荷物を受け取った後にホテルなどの宿泊先に届けるしくみ。同サービスの利用によって、愛媛県を訪れるサイクリストの手荷物に対する不安・心配を取り除き、利便性の向上につなげる。