2017/04/07

ヤマトホールディングス(株)と、欧州第2位の国際エクスプレス事業を行うDPDグループに属し、フランス国内最大手のエクスプレス事業者のクロノポスト社は4月7日、日仏間のクロスボーダー小口保冷輸送ビジネスの拡大と、両社が持つ小口保冷輸送に関するノウハウを共有するクロスライセンスを含む包括的なパートナーシップ契約に締結。フランスパリにて調印式を行った。

現在、日本やフランスをはじめとする世界各国は、新たな市場の獲得に向け自国の高品質な農水産品の輸出に積極的に取り組む一方、国境を越えた食品の流通が急拡大する中、消費者には食品の安全や安心・品質に関する意識が非常に高まっており、生産者など事業者は一定の品質を有する小口保冷輸送ネットワークの確保が急務となっている。

ヤマトグループでは、2013年には「国際クール宅急便」を香港で開始、現在シンガポール、マレーシア、台湾、タイで展開するほか、2017年2月28日には英国規格協会(BSI)と連携し、世界初の小口保冷輸送サービスに関する国際規格「PAS1018」を発行、現在欧州・アジアなど世界各国での普及を進めている。

一方クロノポスト社は、フランス全土に小口配送ネットワークを有し、2015年からは保冷輸送ネットワークをフランス全土に構築するなど、フランスにおける小口保冷輸送市場の拡大に貢献しており、通常の常温の小口宅配とは異なる保冷輸送専用のネットワークを構築することで、高品質の宅配サービスを提供している。

今回の契約により、両社が持つ小口保冷輸送ネットワークとノウハウを連携させ、日仏間の高品質なクロスボーダー小口保冷輸送ネットワークを構築し、生産者および消費者の利便性の向上を通じて、豊かな社会の実現とPtoC(Producer to Consumer)市場の更なる発展に貢献していく。