ヤマト運輸㈱と建屋フロア間自律走行ロボットを開発する韓国WATT(ワット)は8月22日から、大規模マンションでの新たなラストマイルモデルの構築に向け、自動配送ロボットを活用した実証実験を開始した。

実証の様子
実証の様子

●実証概要
◎実証内容
①大規模マンション特有の環境で、自動配送ロボットの運用性能(正確性や生産性)や障害物回避など動作機能の検証
②自動配送ロボットがもたらす利便性、住民の満足度、運用コストなど大規模マンションでの導入効果の検証

◎実証の流れ

①常駐スタッフがスマート宅配ボックスに荷物を格納する
②スマート宅配ボックスに荷物のサイズと送り状に記載された届け先情報を読み取らせる
③居住者は、通知メールに記載のURLから受け取り方法や受け取り日時・時間帯を指定する
④スマート宅配ボックスが、自動配送ロボットに配送を指示する。自動配送ロボットは、スマート宅配ボックスに移動し、荷物を受け取る
⑤自動配送ロボットは、ロボットアームでオートロックの解錠やエレベータ操作を行い、配達先へ移動する
⑥自動配送ロボットは、指定された配達先に到着したら、受取人となる居住者に到着の通知と開錠用パスワードをメールで通知する。対面での受け取りを希望した場合、チャイムを鳴らす
⑦居住者は、待機している自動配送ロボットの液晶画面にメールで通知された開錠用パスワードを入力し、自動配送ロボットのドアが開いたら荷物を取り出す。非対面での受け取りを希望した場合、自動配送ロボットが玄関ドア前に置き配する

◎実証場所・期間


※事前に許可を得ている居住者が対象
※実証場所の提供にあたっての協力 :野村不動産グループ、(一社)MEGURO MARC

◎使用機材


●背景・目的
都市部や再開発エリアでは、1,000戸を超える大規模マンションが増加している(※)。マンション規模の拡大に伴い、居住者の荷物の受け取りニーズも多様化している。

両社は今回の実証を通じて、大規模マンション特有の環境下での配送ニーズや、24時間稼働できる自動配送ロボットがもたらす新たな利便性等を検証する。2026年中の実用化に向けて、実証地域の拡大や、他の宅配事業者や他業界の荷物の配送にも対応する予定。

※㈱不動産経済研究所:「超高層マンション動向2025」
https://www.fudousankeizai.co.jp/share/mansion/629/mdn20250522.pdf

●実証場所について
①プラウド新浦安パームコート
大規模マンションであるプラウド新浦安パームコートは、敷地が広く住戸までの配送距離が長いため、自動配送ロボットによるラストマイルの効率化に適した環境。

住所:千葉県浦安市高洲8-1
竣工:2011年1月
総戸数:550戸(分譲型)
規模:地上14階

プラウド新浦安パームコート

②プラウドタワー目黒MARC
オフィス・賃貸住宅・分譲住宅の3棟からなる複合開発MEGURO MARCの街区内のタワーマンションで、1・2Fには、街区及びその周辺のエリアマネジメントを行う(一社)MEGURO MARCの活動拠点がある。

住所:東京都品川区西五反田3-3-2
竣工:2023年10月
総戸数:301戸(分譲型)
規模:地上32階/地下1階

プラウドタワー目黒MARC