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ヤマト運輸、「鉄道コンテナ輸送」による宅急便25周年、ネコロジーデザインのコンテナを導入

2013/07/17

ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸(株)(本社:東京都中央区)は、宅急便などの輸送に利用する鉄道コンテナについて、新デザインを導入すると発表した。

同社では、宅急便開始以前の昭和25年(1950年)から「通運事業」を開始し、トラックと鉄道を組み合わせた貨物輸送を60年以上実施している。また、昭和51年(1976年)にスタートした宅急便の中長距離の幹線輸送はトラックを中心に行っていたが、昭和63年(1988年)から一部で鉄道を利用するなど、業界内でも先駆的にモーダルシフトを進めてきた。

このたび、宅急便の鉄道コンテナ輸送25年の節目を記念するとともに、これからもモーダルシフトの推進を通じて顧客と一緒に環境にやさしい物流を実現していきたいという想いを込めて、“ヤマトブランド”の新たな鉄道コンテナを作成した。

・環境にやさしい輸送手段:鉄道はトラックに比べてエネルギー効率が高いため、CO2排出量を大幅に削減することが可能。
・「31フィート級コンテナ」を鉄道コンテナ輸送で初めて導入:鉄道コンテナ輸送の主流は12フィートコンテナだが、同社は宅急便のモーダルシフト開始時に鉄道コンテナ輸送で初めて31フィート級コンテナを導入した。大型トラックの輸送力をそのままコンテナに置き換えられるため、宅急便の幹線輸送で使用しているロールボックスパレットを同様に積み込むことができ、モーダルシフトの推進に大きな効果を発揮している。
・開始から25年、取扱量は10年前の1.8倍に:昭和63年(1988年)の鉄道利用開始から25年の長い歴史を持っている。平成24年度(2012年度)は26区間で実施、取扱量は約49万8,500トン(大型トラック換算約6万台分)と10年前の平成14年度(2002年度)と比べ1.8倍に増え、CO2排出量削減に貢献している。

同社グループでは「ネコロジー」を顧客と同社を結ぶ合言葉として活用し、物流の「包む」「運ぶ」「届ける」を中心とした各シーンで環境に配慮した取り組みを徹底している。その中の「運ぶ」工程において「使わない(車両台数の抑制)」「使うならエコ(低公害な集配車両の導入)」「使い方(エコドライブの推進)」という輸送の3原則を掲げ、CO2削減に取り組んでいるが、「使わない」取り組みの一つがモーダルシフトだ。

宅急便のモーダルシフト25周年を記念するとともに、これからも利用するたびに顧客の環境保護の想いがかなえられるように「ネコロジー」のロゴを鉄道コンテナにデザインし、今後とも顧客とともに環境にやさしい物流を構築していくという。

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