[最新ニュース] その他

日本郵船、日立環境財団・日刊工業新聞社共催の「環境賞」で優秀賞を受賞

2013/06/13

日本郵船(株)(本社:東京都千代田区)と同社グループの(株)MTI(本社:東京都千代田区)は、船舶の省エネ技術の1つとして、空気を船底に送り込み、泡を発生させることによって船舶と海水の摩擦抵抗を低減させる空気潤滑システムの開発・運用が評価され、「この技術のさらなる進歩と普及によって地球規模の環境保全が期待できる」として、公益財団法人日立環境財団と(株)日刊工業新聞社が共催する平成25年度(第40回)「環境賞」で優秀賞を受賞したことを発表した。表彰式は6月12日に経団連会館で行われた。

同表彰は、1974年(昭和49年)に環境庁(当時)の後援により開始された。日本の環境保全活動の発展を図り、持続可能な社会の構築に資することを目的に、環境保全に関する調査、研究、開発、実践活動で画期的な成果を上げた、または成果が期待される個人、法人、グループを表彰するもの。

世界で初めて恒久的運用に成功したブロア(送風機)式空気潤滑システムは、2010年に同社グループ会社が運航するモジュール船2隻に搭載され、2年間の実証実験の結果、平均約6%の二酸化炭素(CO2)削減効果が確認された。2012年には、より喫水の深い大型船舶への搭載に適している世界初の掃気式空気潤滑システムを同社運航の石炭運搬船に搭載し、貨物の積載量に応じて約4~8%のCO2削減効果が海上試運転で確認されている。

空気潤滑システムは、今回の受賞のほかにも、平成24年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰の受賞や、世界的に権威あるシートレードアワード2013の「クリーンシッピング部門」でファイナリストに残るなど、国内外から高い評価を受けている。

|↑一覧に戻る|