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沖縄下地島にアジア初のドローン認証・訓練機関が開設

2015/04/02

沖縄県宮古島西方にある下地島が、日本におけるドローン(無人航空機)の一大拠点になろうとしている。ドローン開発のベンチャー企業・(株)AAA(トリプルエー)が、沖縄県から下地島空港周辺地域の利活用権を獲得。アジアで初めてとなるドローンの認証・訓練機関の開設に動き出した。

政府がドローン関連の法整備を急ピッチで進める中、ドローン用のライセンス制度を整備する必要性が高まっている。具体的には、機体が法令上の安全基準を満たしているかどうかチェックする「機体認証」と、ドローンを適切に操縦する技能を持った人材を教育する「オペレータ認証」だ。教育については米国や欧州で既に認証機関があるが、日本も含めたアジアではそのような機関は存在しない。

AAAは今後急速に人材不足が予想されるドローンオペレーターの教育訓練施設を下地島に開設。操縦ライセンス制度が整備されることもにらんで、操縦ライセンス認証機関を目指す。また、ドローン実証実験を行う飛行場や、ドローン用コンベンションセンターも開設する。同センターでは国際展示会やロボットオリンピックを開くなど、国内外からの集客に伴う経済波及効果で沖縄の地域経済の発展につなげる狙いもある。

下地島は、最も集客力がある首都圏からは遠いが、アジアを見渡すと中国や台湾、香港などからのアクセスには有利な立地となる。さらに下地島空港は民間のパイロット養成にも使用されており、設備が充実していていることから、近い将来、ドローンが通常の航空機と同じく航空管制下で運航管理される対象となった場合、実地訓練がすく開始可能な環境にある。

AAAでは今後5月までに施設の準備を進めるのと並行して、操縦オペレーター養成の受講生募集を開始。6月には開設記念イベントの開催するほか、第1期受講生の受け入れを開始する計画だ。

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