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ヤマト福祉財団、助成先の福島県小野町の病院が完成

2015/02/17

ヤマトホールディングス(株)は2月16日、(公財)ヤマト福祉財団の「東日本大震災 生活・産業基盤復興再生募金」の助成先として建設中だった「公立小野町地方綜合病院」の完成を発表した。

小野町は福島県いわき市と郡山市のほぼ中間に位置し、中心に夏井川が流れ、四方を阿武隈高原中部県立自然公園の山々に囲まれている。小野町病院は60年前に小野町、田村市、平田村、川内村、いわき市の5市町村が出資して開設した総合病院。しかし、東日本大震災により甚大な被害を受け、地域の医療を担う病院としては早急に補強か建て替えが迫られていた。

小野町病院は、国や県、市町村からも財源措置がとられない中、ヤマト福祉財団に助成に申請。財団は地域医療復興のため、2012年4月、建て替え費用として20億円の助成を決めた。小野町病院は助成と基に、県の浜通り地方医療復興計画による補助を受け、警察や消防署が隣接する町の中心地に4階建ての新しい病院を建設。災害時には1階のロビーでトリアージができるよう設計され、これまでにはなかった救急医療体制も整えた。

2月14日の落成式では、藤井文夫小野町病院企業団企業長は「地域の中核病院として患者さん中心の医療を実践し、信頼される病院を目指して職員一同、役割を果たしていきます」と挨拶。また、大和田昭小野町病院企業団理事者会理事長(小野町町長)は、「当病院の完成は地域復興のシンボルであり、地域医療の最後の砦として、保険、医療、福祉、介護の充実を図っていきます」と話した。

●新病院の概要
開設予定日:2015年3月3日
建物:鉄骨造り(耐震構造2類)、地上4階+塔屋階
敷地面積:7,543.27平方メートル
延床面積:8,620.68平方メートル
一般駐車場:77台
診療科目:12科
病床数:119床(一般病棟60床、療養病棟59床)

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