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物流連、五輪開催に伴う大規模施設の物流課題を議論

2015/01/20

(一社)日本物流団体連合会は1月16日、第2回オリンピック・パラリンピックに伴う大規模施設対策等小委員会を都内で開いた。

今回の議題は、会員から寄せられた建物への荷物搬出入の際に生じる問題点のアンケート調査結果。それによると、物流事業者が荷物の搬出入の際に実感している建物の課題は、(1)建物出入口の高さ制限により車両の通行に支障が出ており、積み替えが多く生じている、(2)荷捌き場が狭隘であることや駐車場の不足等により、建物の外での作業や2人乗務が必要となっている、(3)貨物用エレベーターが無いか台数が不足しており長い手待ち時間が発生する、(4)建物内の搬出入経路が不明確であったり人の導線と交錯する場合が多く支障が生じている-の4点に集約されることが判明した。

続いて事例紹介として佐川急便(株)から東京スカイツリーを基幹とした大規模商業施設「東京ソラマチ」における館内物流の先進的な取り組みについて説明が行われ、外部倉庫に一旦集約してから荷物を搬入するという、施設周辺の渋滞を緩和する工夫等が披露された。

佐川急便の事例については、「大規模施設の建設に当たって行う物流への配慮が、建物内における円滑な物流を実現するだけでなく、建物の所有者・運営者、建物の利用者、地域社会にも利益をもたらす環境を作り出し、社会全体に貢献するものである」と委員会で確認された。

最後に今後の予定について議論し、年度内に大規模施設建築手順のあり方等について中間報告をまとめ、発信することを目指すこととなった。

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