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GXS、B2Bデータ連携アウトソーシングサービス導入の現状と将来の傾向を分析

2013/04/02

GXSは4月1日、スタンフォード大学のグローバル・サプライチェーン・マネジメント・フォーラムによる新レポート『B2B Managed Services, Business Value and Adoption Trends(B2Bデータ連携アウトソーシングサービス、ビジネス価値と導入の傾向)』について発表した。同社が後援したこのレポートでは、B2Bデータ連携・統合の導入における現状を分析し、その成長の可能性を評価している。レポートの調査・分析は、北米、ヨーロッパ、アジアの製造、小売、金融サービス、物流などさまざまな業種を代表するほぼ100社を対象としたアンケートに基づいて行われた。

このレポートでは、回答者の96%が企業間データ連携のアウトソーシングサービスにより自社のB2Bデータ連携・統合プログラム全体の価値が大幅に増大したと感じていることが明らかになった。回答者は主要な効果としてコスト削減を挙げており、74%は ソフトウェアライセンスへの初期資本支出からアウトソーシングサービスの月額運用費への移行によって効果が出たと回答している。ただし、コスト削減は最も重要な効果ではなかった。グローバルビジネス展開の加速化に伴った顧客満足度の強化とビジネスプロセスの効率化が可能になることが、B2Bデータ連携アウトソーシングサービスを選択した主な理由の1つとして挙がっている。

この調査の実施責任者であるバーチ・ギライ(Barchi Gillai)氏は次のように述べている。「B2Bデータ連携・統合技術の発展により、B2Bデータ連携のアウトソーシングサービスへの関心が高まっている。この調査の狙いは、こうしたB2Bデータ連携・統合プログラムの最新の傾向とビジネス価値に関する洞察を得ることだった。B2Bデータ連携アウトソーシングサービスの効果を実現するには時間がかかるが、調査の結果は市場が成熟レベルに達したことを示しており、企業では大きな投資利益が確認され始めている。」

調査ではまた、回答者の96%が電子的な取引を行う顧客数、サプライヤ数、サポートするビジネスプロセス数を増やそうと計画しており、56%はこれら3つの領域すべてでB2B eコマースの利用拡大を計画していることが判明した。一方、これらの領域のいずれでもB2B eコマースの拡大を計画していない企業はわずか4%だった。

同社のマーケティング担当バイスプレジデントであるスティーブ・カイファー(Steve Keifer)氏は次のように述べている。「規模の大小を問わず、企業は依然としてB2Bデータ連携・統合プログラムから投資利益を得ることに苦心している。主要な阻害要因の1つは、B2Bプロジェクトが成功したかどうかに関係なくテクノロジーベンダーは報酬が得られるという従来のソフトウェアライセンスモデルだ。今回のスタンフォードの調査から、B2Bデータ連携アウトソーシングサービスモデルでは、従来の統合アプローチに比べ、コスト削減効果だけでなくビジネス価値も高まることがさらに証明された。」

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