[最新ニュース] IT・マテハン

サトーヘルスケア他、医薬品偽造防止システム共同開発

2018/06/14

サトーグループで国内外のヘルスケア事業を統括するサトーヘルスケア(株)と、画像検査ソリューションの(株)マイクロ・ テクニカは6月14日、共同で医薬品等の個装箱や外箱の段ボールに偽造防止マークを印字することで、誰でも簡単・確実に真贋判定が行える偽造防止マーキングシステム「KiiSpot(キースポット)」を構築したと発表した。

製薬メーカーを対象に今年9月より販売を開始する予定。 

「KiiSpot」は暗号アルゴリズムによって、バーコード類の付近に特定のマーク(偽造防止マーク)を複数印字し、それをスマートフォンの専用アプリで撮影、クラウドシステムにつないで個体識別を行うことで、誰でも簡単に真贋判定を行える世界初の技術。同じバーコードを印字された商品やケースであっても、その偽造防止マークによって真贋性を判定する。医薬品の製造時に、偽造防止マークを個装箱や外箱に印字・検査し出荷することで、流通(卸売)の現場や調剤薬局・病院での受け入れ検査、そして患者自身でも箱に印字された偽造防止マークをスマートフォンで読み取り、真贋判定を容易に行うことができる。

また、製薬メーカーはいつ、どこで真贋判定が行われたかというデータを収集・活用でき、判定結果についてのアラート通知も受け取ることができる。

KiiSpotの導入時には特殊な設備を必要とせず、外箱への印字用にサトー製のラベルプリンタ「スキャントロニクスCL4NX-J」シリーズ、個装箱への印字用にパナソニックデバイスSUNX製のCO2レーザーマーカー「LP-400」シリーズ、検査用にマイクロ・テクニカ製のバーコード検査装置「RSC-1000」という標準的な装置だけで利用できる。

サトーヘルスケアではKiiSpotを「第31回インターフェックスジャパン」(6月27日~29日東京ビッグサイトにて)に参考出品する。ブース小間番号E25-14。

●KiiSpotバーコード上への表示イメージ(上)、KiiSpot概要図(下)

|↑一覧に戻る|