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DHL/アクセンチュア、ブロックチェーンを物流に

2018/03/12

DHLは3月12日、グローバル・テクノロジー・コンサルティング企業のアクセンチュアの協力の下、ブロックチェーン技術に関するトレンドレポートを発表し、同技術が物流業界を変革する可能性を明らかにした。両社は医薬品を製造工場から消費者の手元に届くまで追跡することにより、改ざんやミスを防止するプロトタイプを共同開発。同レポートではこのプロトタイプの実証実験の初期段階で得られた結果や考察についても取り上げている。

ブロックチェーンはデータや取引内容を維持・記録・認証する新たなタイプのデータベースで、サプライチェーンでは製品に一意の識別子を割り当てることにより、製品が最終顧客の手に渡るまでの全履歴を追跡することが可能。その情報は関係者がリアルタイムで検証し、記録を改ざん・変更・消去しようとすれば、全員がそれを知ることになるという。

インターポール(国際刑事警察機構)の推計によると、偽造医薬品によって毎年100万人もの命が奪われており、新興市場で販売されている医薬品の最大30%が偽造品であると推定されている。両社はブロックチェーンを活用したシリアルナンバー管理のプロトタイプとして、6つの地域のノードを使い、サプライチェーン全体にわたって医薬品を追跡する仕組みを構築。

医薬品を追跡する台帳は製薬会社、倉庫業者、仲介・販売業者、薬局や病院・医師などの関係者の間で共有することが可能。シミュレーションでは、ブロックチェーンが70億以上のシリアルナンバーと1秒あたり1,500件のトランザクションを処理できることが確認された。

インターナショナル・データ・コーポレーション(IDC)によると、世界におけるブロックチェーン・ソリューションへの支出額は2018年に21億ドルに達し、2017年の9億4,500万ドルから2倍以上に増加すると予測されている。さらに2021年には97億ドルに達する見込み。

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