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ZMPのプラットフォームが各地の自動運転実験に採用

2018/02/25

(株)ZMPは2月25日、同社が販売する自動運転開発プラットフォーム「RoboCar MiniVan」が、(株)アイサンテクノロジーが各地で行った公道での自動運転の実証実験に導入されたと発表した。
 
アイサンテクノロジーは2016年6月~2017年2月に愛知県より受託した自動運転に対する「社会受容性実証実験」を実施。愛知県内の15都市を地元企業や自治体関係者を乗せた有人での自動走行実証実験として実施された。実験は総延長50km、総走行距離2800kmを車両や歩行者が通行する一般道で行われた。

自動運転実験車両には、ZMPの「RoboCar MiniVan」を採用。センサーとしてVelodyne社製3D-LiDARやFLIR System社製単眼カメラを搭載し、アイサンテクノロジーが作成した高精度3次元地図および自動運転のオープンソースソフトウェア「Autoware」を用いて自動運転を実現。その後も「道の駅での自動運転サービス実験」や無人での「遠隔型自動運転システム実証実験」へ「RoboCar MiniVan」を継続的に活用している。

ZMPは2015年より自動運転開発プラットフォームとしてミニバン型ハイブリッド車ベースの「RoboCar MiniVan」のほかに、「Autoware」を搭載した「RoboCar MiniVan Autowareパッケージ」も併せて提供している。さらにRoboCar MiniVan公道走行パッケージ、RoboCar MiniVan公道実験支援パッケージ、同社独自の自動運転コンピューティングプラットフォーム「IZAC」なども提供し、これまで多くの研究機関や企業の自動運転の開発現場や実証実験などを支援している。
 
●「RoboCar MiniVan」の特長
・CAN情報取得が可能(速度、ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトポジション等)
・オプションでステレオカメラやレーザレンジセンサ等の外界センサ、大容量バッテリシステム等を搭載
・ステアリング、アクセル、ブレーキを制御可能
・ZMP独自コントローラによりユーザプログラムを実行可能
・自動制御モードとマニュアルモードの切り替え可能

●「Autoware」の基本機能
・3次元自己位置推定
・3次元地図生成
・ナビアプリ
・経路生成
・経路追従(0~60km/h)
・交差点右左折/一旦停止
・自動停止
・自動駐車車両認識
・歩行者認識
・レーン認識
・標識認識
・路上サイン認識
・信号認識
・移動体追跡
・レーンチェンジ
 
●価格
「RoboCar MiniVan」1,800万円(税別)
「RoboCar Minivan Autoware」パッケージ2,380万円(税別)~
※センサー構成によって価格変更あり。

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