2017/12/21

通販事業者向けの在庫管理(WMS)システム「ロジクラ」を運営する(株)ニューレボは12月20日、(株)ジェネシア・ベンチャーズから総額5,000万円の資金調達を実施したと発表した。

今回調達した資金を元に、同社のサービスの強みである「データ収集」「機械学習」の精度の向上と体制強化を行う。具体的には、統計解析、機械学習をはじめとした人工知能(AI)技術を保有する人材の採用と、開発中の在庫管理システムの強化に投資する。

ロジクラは、通販事業者向けに在庫管理機能(WMSシステム)を持ち、全体の60%以上も取られている入出荷作業の時間を、スマートフォンによる検品やバーコード読み取りなどの機能によって、生産性の低い物流オペレーションの生産性の向上に貢献している。また、それらの機能に蓄積されたデータを元にした需要予測機能の提供を行う。具体的には、在庫管理システム上の在庫・販売データ、外部の景気動向やSEO情報などのデータを組み合わせて解析し、在庫最適化のための需要を予測する。中小の通販事業者に対して在庫管理システムと需要予測機能を提供するサービスは国内には存在せず、ロジクラはそれらの市場のマーケット・リーダーを目指す。

さらに今後、2019年度までに、蓄積されたデータを使って各企業に最適化された需要予測機能を提供することを目標としている。将来的には在庫データを元にした在庫売買のプラットフォームの提供や、動的資産である在庫を担保にした融資の仕組みを構築することを目標としている。