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バルチラ社とDHL、倉庫業務合理化で最先端ロボット導入

2017/08/15

DHLは8月15日、テクノロジー企業であるバルチラ(Wartsila)社と、フェッチ・ロボティクス(Fetch Robotics)社の移動ロボットを活用した実証実験に成功したことを発表した。

実験はオランダのバルチラ社中央物流センターにて実施され、同センターは、受注から顧客配送までバルチラ社の保守部品物流を担っており、DHLはバルチラ社のパートナーとして倉庫業務を運営している。

同実証実験の目的は、最新の技術革新を日々の倉庫業務においてどのように活用することができるか、その可能性を探ることで、ロボット工学が倉庫現場にもたらす価値や、ロボットと人間の共生・共存について理解を深めることも狙い。

実験で採用した移動ロボットは、2地点間の資材運搬を支援するもので、複雑なプログラミングが必要なく、短時間でバルチラ社の庫内作業フローの設定および変更が可能な作りになっており、日々変化する現場の環境に対応する。現場スタッフは、タッチ画面からボタン一つでロボットを操作可能。

最大78kgまで積載可能で、時速7.2kmで走行。連続稼働時間は9時間で、自律的に充電器まで移動でき、自らの位置や周囲の状況を認識し、移動障害物と静止障害物を区別して回避するため、人間の周りで安全に稼働する。

DHLカスタマーソリューションズ&イノベーションのロボティクス・アクセラレーター・リードであるデニスニエズゴダ氏は、「今回の実験では、現場スタッフが中核的役割を担いました。ロボットはスタッフと行動を共にし、身体に負荷のかかる作業を人間に代わって行うよう設計されています。ロボットは単独で30km/日以上の距離を走行し、庫内の安全性および生産性の向上にも貢献しました」と述べた。

実証実験の様子は、https://youtu.be/mAnFAp22ReAより視聴可能。

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