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東京海上日動、台風等のピンポイント気象情報をメール配信

2017/08/16

東京海上日動火災保険(株)は、顧客向けに気象予測情報をメール配信するシステムの運用を8月中旬から試行実施する。様々な気象情報を常時監視して警戒にあたり、台風や暴風雨、地震などで影響が出る特定地域のピンポイント気象情報を登録メールアドレス宛に一斉配信し、顧客が自ら気象情報を確認する負担を減らすとともに、適切な避難や対策を促す。

同社では従来から台風接近時に気象情報を警戒ペーパーにまとめて顧客に提供しているが、配信システムの導入により24時間での対応が可能になる。今回のシステム開発の直接の背景にあるのは、同社が自動車メーカー向けに取り組んでいる完成車保管ヤードでの事故防止・低減サービスだ。船舶輸送の際、完成車は港の屋根なしのヤードに裸のまま保管されるため、台風・暴風雨が起きた際には傷が付いたり、冠水したりするなど損害を受けることがある。

そこで事前に気象情報をキャッチし配信するため、今年3月から日本気象(株)と共同でシステムの開発を進めてきた。さらに今回、配信システムは自動車メーカーに限らず、様々な業種を対象としている。今後、顧客のニーズをヒアリングして継続的な改善を行う予定だ。

配信されるメールの内容は以下の通り。

(1)台風発生情報メール
・台風が発生した時点でのメール配信
・グラフィック台風進路予測へジャンプするリンク先の配信(発生エリア、中心緯度経度、中心既ある、最大風速、進行方向と速度)
・顧客が設定している警戒台風中心緯度経度を突破する予想時間
・メール配信は台風発生時の1回のみで、リンク先の進路予想図は常時更新
・高潮警戒情報の発報で警戒を促し、暫定的に天文潮位データを合わせて配信
※・台風接近時の潮位予測は極めて困難であり、今回のトライアル版では提供しない

(2)台風暴風域警戒情報メール
・台風の暴風域に入る可能性を3日先まで3時間単位でパーセント予測
・対象風速は25m/s。
・配信間隔は継続検討中(基本1回/日)

(3)注意報警報メール
・配信要素は下記の通り。
【特別警報】暴風雪、大雨、暴風、大雪、波浪、高潮
【警報】暴風雪、大海、洪水、暴風、大雪、波浪、高潮
【注意報】大雨、大雪、風雪、雷、強風、波浪、洪水

(4)予測系メール
・登録地点で今後24時間もしくは48時間以内に設定した閾値を超える事象が予測された場合に配信
・配信要素は大雨、強風、熱中症
・強風のみ48時間先まで、他は24時間先まで1時間単位で予測
・閾値を超える場合は予測時刻に「★」表示
・配信間隔は1回/日

(5)監視系メール
・登録地点で設定した閾値を超える事象が観測された場合に送信
・配信要素は雨雲接近、落雷接近、強風接近

(6)地震・津波情報
・登録した予報区に震度3以上の地震が発生した場合に配信

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