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PALとソラミツ、リアルタイム在庫管理システムの開発開始

2017/07/07

(株)PALとソラミツ(株)は7月7日、ブロックチェーン技術分散型台帳技術(※)を活用し、物流在庫情報をリアルタイムで管理・連携可能なシステムインフラ構築に向けた開発に着手したと発表した。

物流センターにおける在庫管理は、日々大きく変動する在庫情報を正確に把握しきれていない実体があり、システム入力・処理間違い、ヒューマンエラー等により、実際の在庫と、システム上の在庫データに食い違いが生じることが多々ある。そのため棚卸しの度に、在庫差異が明らかとなって数億円規模の不良資産として損失計上するケースや、在庫差異が生じたことで販売機会ロスにつながったりといった実情があった。

両社は、いつでも正確な在庫情報を取得し、日々の在庫情報を荷主様等へ連携可能なブロックチェーンシステムの開発に取り組む。システム構成は(1)正確な在庫情報を自動で取得するシステム、(2)ブロックチェーンを活用しリアルタイムで在庫情報を連携するシステム構成。

●システムの特徴
(1)正確な在庫情報を自動で取得するシステム:在庫情報の取得は、RFIDを用いた位置特定ソリューションを応用。高精度な位置特定を実現する先端通信技術を活用し、移動しながらRFIDタグのデータ読み取りが可能。棚と荷物へICタグを貼り付け、実在庫のデータを作成・特定する仕組みで、ほぼ100の在庫精度を達成。

(2)ブロックチェーンを活用しリアルタイムで在庫情報を連携するシステム:正確な在庫情報は、ブロックチェーンを活用し、荷主や3PL事業者へリアルタイムで連携可能。在庫情報のみならず、出荷情報や、配送データ等もシームレスに連携。

※ブロックチェーン分散型台帳技術:仮想通貨Bitcoinに代表される分散型アプリケーションの基盤技術。ブロックチェーンにより仮想通貨やデジタルアセットの生成や送受信などをネットワーク上で安全に実行可能。ネットワーク上で実行された取引は、ネットワークに参加するすべての人がアクセス可能な共有台帳に記録され、データを高度に冗長化、かつセキュアで強固なシステム構築が可能。

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